Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
がるるさん、フロントフォークのO/Hするの巻(その2)
前回までのあらすじ。
毎日退屈な日常を送っていた専業主婦の百合子は、
ふとした偶然から、娘の昔の彼氏、尚と恋愛関係になってしまった・・・。
というわけで、続きです。
(えっ?!)
フロントフォークを外したら、
底にある減衰力調整ネジを最弱まで緩めます。
戻した回転数をメモっておく。
ちなみに、元から最弱になってました。標準値は最強から1回転戻し。
インナーチューブをジャブジャブと水洗いしたら、
600~1000番の耐水ペーパーとかスコッチブライトを使って
錆を落として、仕上げにピカールを使って傷を消します。
実は、作業時間のほとんどはコレでした。
ただ、錆が進みすぎた部分は、無残にもメッキが剥がれ
上の写真の様にあばたに・・・。
触ってみて引っかかりがないぐらいに均したけど、
段差は残ってしまうのでちょっと心配です。
普段はストローク範囲外の部分だから、
組み上げ時にオイルシールを傷付けなければ、平気?
厳密には絶対ダメなんですが、あまりお金を掛けたくないので
うまいこと漏れないで暫く乗れればいいかな、ぐらいのノリです。
トップキャップ(フォークボルト)を緩めます。
外した後にアウターチューブを底までストロークさせて
シールをブーツにぶつけないように注意。
この状態でアウターチューブを動かしたり、
逆さまにして5分間ぐらい放置させたりしてオイルをあらかた抜きます。
マニュアルの通り後で抜くと、アチコチに飛び散って、エライ事になります。
っていうか、1本目の時、なりました。
ロックナット(左手の方)を固定して、フォークボルトを緩めます。
結構固いから舐めないよう注意。
ロックナットは隙間が5mmぐらいしかなく、
工具箱のは分厚すぎてらなかったからR1000の車載工具を借用。
トップキャップを外したら、ロックナットと、シートストッパ
(ロックナットの下の皿みたいなやつ)を外す。
斜め逆さまにして、ストロークさせていると、
オイルと、スプリングと、スプリングカラーが抜けます。
ここもオイル飛び散りに注意。
スプリングは上下がある(テーパー部が上)らしいけど、どっちが上か分かりにくい。
抜いたときにどっちが上かわかるように、印を付けておくといいかも。
自由長もチェックしておく。
ダンパーを分解する場合は、
ここでセンターボルト(底にあるやつ、固い)を外すらしい。
が、今回は外しませんでした。
(実は外してみたかったんだけど外れなかった・・・)
マイナスドライバーでグリグリとオイルシールを外します。
インナーチューブを傷つけないよう注意。
オイルシールを再利用する場合は優しくね。
中でストッパリングが止まっているのが見えるので、それも外します。
インナーチューブを引っ張って、アウターから引っこ抜きます。
結構な力でカンカンと良い音させながら何度か引っ張ってると、
オイルシールと一緒にスポンと抜けるはず。
バラバラの図。
洗濯バサミは、スペーサの替わり。
シールをブーツにヒットさせないためだけど、
交換しちゃうんだから意味ないですね・・・。
オイルシール交換するだけなら、ここまでで良いのだけど
色々と事故があってオイルシールケースも外れちゃった。
ので、オイルシールケースのOリングも交換。
シールケースを外したら、クリップリングを外して、
グリスで滑りを良くして写真の右上の方向に
「真っ直ぐ」に引っ張ると、スポンって感じで抜けるはず。
外れました。
っていうか、何で、こんな面倒な構造なんだろ?
R1000と比べると部品数多いし、時代の差を感じますね。
パーツの汚れを落としたら、ここからは組み立て。
シールを傷つけないためにサランラップを巻きます。
組む前にメタルとシールにはフォークオイルを塗っておくです。
Oリングの類もしかり。
上から、スライドブッシュ(スライドメタル)、ガイドブッシュ、バックアップリング、
オイルシール、ストッパリング、ダストシールの順。
オイルシールケースは、アウターチューブに、
カポンって音がするまでしっかり奥まで差し込みます。
インナーチューブをアウターチューブに差し込んで、
オイルシールインストーラ(シールドライバ)を使って
オイルシールを打ち込みます。
アウターチューブは前日に書いたパイプに突っ込み
オイルシールケースにあてがいます。
これをやらないと、オイルシールケースが外れてしまうのだ。
というか、外れた、そりゃそうか・・・。
前日の記事に書いたように塩ビパイプなどを買ってきて
シールケースホルダの代わりにします。
パイプを下にして地面にたてて、カンカンカンカンとひたすら、
シールドライバーで打つべし打つべし!
これもドライバーの重みを使って結構な力でやらないと入りません。
奥まで入ったら(ストッパリングの溝が見える)
ストッパリングをはめてオイルシールを押し込みます。
スペーサの替わりにしてみたけど、
よく考えたらシールをぶつけないように気をつければ、不要ですね、たぶん。
っていうか、ハサミにシール当たっちゃってるじゃん。
サービスマニュアルの写真を参考にしたのだけど
正確な厚さも不明なので、油面を測る際にもテキトーになってしまうし。
ロックナットはロッドの先端のから14mmの位置に調整。
(回っちゃうので最後に再チェックした方がいいかも)
オイル量653cc、油面108mm。
オイルをメスシリンダーで測り、アウターチューブに半分ほど入れたら、
アウターチューブをストロークさせてエア抜き。
圧縮時には「手のひらでしっかりフタをして」やるそうな。
チューブは伸ばしすぎるとオイルが漏れるので注意です。
というのを数回やったら、残りのオイルを入れて、
またアウターチューブを10回ぐらいストロークさせる。
ピストンロッドもストロークさせてエア抜き。
油面を安定させるため、立てかけて、5分程待ちます。
オイルレベルを規定値に調整。
スプリングを入れて、スプリングカラーを入れて、シートストッパを取り付けます。
スプリングカラーを入れてシートストッパ取り付け時に、
ピストンロッドを伸ばしておく必要があるので、針金で引っ張ります。
後はトップキャップをロッドに取り付けてアウターチューブにフタをし、
元通り車体に取り付ければ出来上がりです。
ステムに取り付ける際に強く締め付けすぎると、
アウターチューブを潰してしまう可能性があるので注意せよ!
という事らしいですが、これが微妙・・・。
トルクレンチ使っても、どこまでもどんどん締まっていってしまう・・・。
仕方なく、トルクレンチは使わずに感触で判断しました。
そもそも30N・m強なので、意外と強い力は不要なはず。
さてさて。
そこらをオンオフ交えて走り回ってみましたが、
ダンパーの働きが気持ちイイ!
っていうレベルではなく、全然、別のバイクになりました。
今までCRMだと思ってたアレは一体? というぐらい。
なにせ、新車の頃を知らないし
走行3万kmで、オイルも少し乳化しちゃってたしねえ。
心配していたオイル漏れも今のところ無い様で安心安心。
これは、リアもOHやると全然違うのかなあ?
毎日退屈な日常を送っていた専業主婦の百合子は、
ふとした偶然から、娘の昔の彼氏、尚と恋愛関係になってしまった・・・。
というわけで、続きです。
(えっ?!)
フロントフォークを外したら、
底にある減衰力調整ネジを最弱まで緩めます。
戻した回転数をメモっておく。
ちなみに、元から最弱になってました。標準値は最強から1回転戻し。
インナーチューブをジャブジャブと水洗いしたら、
600~1000番の耐水ペーパーとかスコッチブライトを使って
錆を落として、仕上げにピカールを使って傷を消します。
実は、作業時間のほとんどはコレでした。
ただ、錆が進みすぎた部分は、無残にもメッキが剥がれ
上の写真の様にあばたに・・・。
触ってみて引っかかりがないぐらいに均したけど、
段差は残ってしまうのでちょっと心配です。
普段はストローク範囲外の部分だから、
組み上げ時にオイルシールを傷付けなければ、平気?
厳密には絶対ダメなんですが、あまりお金を掛けたくないので
うまいこと漏れないで暫く乗れればいいかな、ぐらいのノリです。
トップキャップ(フォークボルト)を緩めます。
外した後にアウターチューブを底までストロークさせて
シールをブーツにぶつけないように注意。
この状態でアウターチューブを動かしたり、
逆さまにして5分間ぐらい放置させたりしてオイルをあらかた抜きます。
マニュアルの通り後で抜くと、アチコチに飛び散って、エライ事になります。
っていうか、1本目の時、なりました。
ロックナット(左手の方)を固定して、フォークボルトを緩めます。
結構固いから舐めないよう注意。
ロックナットは隙間が5mmぐらいしかなく、
工具箱のは分厚すぎてらなかったからR1000の車載工具を借用。
トップキャップを外したら、ロックナットと、シートストッパ
(ロックナットの下の皿みたいなやつ)を外す。
斜め逆さまにして、ストロークさせていると、
オイルと、スプリングと、スプリングカラーが抜けます。
ここもオイル飛び散りに注意。
スプリングは上下がある(テーパー部が上)らしいけど、どっちが上か分かりにくい。
抜いたときにどっちが上かわかるように、印を付けておくといいかも。
自由長もチェックしておく。
ダンパーを分解する場合は、
ここでセンターボルト(底にあるやつ、固い)を外すらしい。
が、今回は外しませんでした。
(実は外してみたかったんだけど外れなかった・・・)
マイナスドライバーでグリグリとオイルシールを外します。
インナーチューブを傷つけないよう注意。
オイルシールを再利用する場合は優しくね。
中でストッパリングが止まっているのが見えるので、それも外します。
インナーチューブを引っ張って、アウターから引っこ抜きます。
結構な力でカンカンと良い音させながら何度か引っ張ってると、
オイルシールと一緒にスポンと抜けるはず。
バラバラの図。
洗濯バサミは、スペーサの替わり。
シールをブーツにヒットさせないためだけど、
交換しちゃうんだから意味ないですね・・・。
オイルシール交換するだけなら、ここまでで良いのだけど
色々と事故があってオイルシールケースも外れちゃった。
ので、オイルシールケースのOリングも交換。
シールケースを外したら、クリップリングを外して、
グリスで滑りを良くして写真の右上の方向に
「真っ直ぐ」に引っ張ると、スポンって感じで抜けるはず。
外れました。
っていうか、何で、こんな面倒な構造なんだろ?
R1000と比べると部品数多いし、時代の差を感じますね。
パーツの汚れを落としたら、ここからは組み立て。
シールを傷つけないためにサランラップを巻きます。
組む前にメタルとシールにはフォークオイルを塗っておくです。
Oリングの類もしかり。
上から、スライドブッシュ(スライドメタル)、ガイドブッシュ、バックアップリング、
オイルシール、ストッパリング、ダストシールの順。
オイルシールケースは、アウターチューブに、
カポンって音がするまでしっかり奥まで差し込みます。
インナーチューブをアウターチューブに差し込んで、
オイルシールインストーラ(シールドライバ)を使って
オイルシールを打ち込みます。
アウターチューブは前日に書いたパイプに突っ込み
オイルシールケースにあてがいます。
これをやらないと、オイルシールケースが外れてしまうのだ。
というか、外れた、そりゃそうか・・・。
前日の記事に書いたように塩ビパイプなどを買ってきて
シールケースホルダの代わりにします。
パイプを下にして地面にたてて、カンカンカンカンとひたすら、
シールドライバーで打つべし打つべし!
これもドライバーの重みを使って結構な力でやらないと入りません。
奥まで入ったら(ストッパリングの溝が見える)
ストッパリングをはめてオイルシールを押し込みます。
スペーサの替わりにしてみたけど、
よく考えたらシールをぶつけないように気をつければ、不要ですね、たぶん。
っていうか、ハサミにシール当たっちゃってるじゃん。
サービスマニュアルの写真を参考にしたのだけど
正確な厚さも不明なので、油面を測る際にもテキトーになってしまうし。
ロックナットはロッドの先端のから14mmの位置に調整。
(回っちゃうので最後に再チェックした方がいいかも)
オイル量653cc、油面108mm。
オイルをメスシリンダーで測り、アウターチューブに半分ほど入れたら、
アウターチューブをストロークさせてエア抜き。
圧縮時には「手のひらでしっかりフタをして」やるそうな。
チューブは伸ばしすぎるとオイルが漏れるので注意です。
というのを数回やったら、残りのオイルを入れて、
またアウターチューブを10回ぐらいストロークさせる。
ピストンロッドもストロークさせてエア抜き。
油面を安定させるため、立てかけて、5分程待ちます。
オイルレベルを規定値に調整。
スプリングを入れて、スプリングカラーを入れて、シートストッパを取り付けます。
スプリングカラーを入れてシートストッパ取り付け時に、
ピストンロッドを伸ばしておく必要があるので、針金で引っ張ります。
後はトップキャップをロッドに取り付けてアウターチューブにフタをし、
元通り車体に取り付ければ出来上がりです。
ステムに取り付ける際に強く締め付けすぎると、
アウターチューブを潰してしまう可能性があるので注意せよ!
という事らしいですが、これが微妙・・・。
トルクレンチ使っても、どこまでもどんどん締まっていってしまう・・・。
仕方なく、トルクレンチは使わずに感触で判断しました。
そもそも30N・m強なので、意外と強い力は不要なはず。
さてさて。
そこらをオンオフ交えて走り回ってみましたが、
ダンパーの働きが気持ちイイ!
っていうレベルではなく、全然、別のバイクになりました。
今までCRMだと思ってたアレは一体? というぐらい。
なにせ、新車の頃を知らないし
走行3万kmで、オイルも少し乳化しちゃってたしねえ。
心配していたオイル漏れも今のところ無い様で安心安心。
これは、リアもOHやると全然違うのかなあ?
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がるるさん、フロントフォークのO/Hするの巻(その2)
ちょっ! やり過ぎじゃねぇ
どんだけマニアックにメンテするようになったんだ 凄いなぁ 自分でやる人たちって普通にこんなことできるもんなの?
どんだけマニアックにメンテするようになったんだ 凄いなぁ 自分でやる人たちって普通にこんなことできるもんなの?
- 類似
- 2009/01/12(Mon)23:45:40
- 編集
がるるさん、フロントフォークのO/Hするの巻(その2)
>類似
うにゃ、私に出来るのは、せいぜい車検整備程度よ。
周りには、エンジンまでバラバラな人も大勢いるし・・・。
腕も設備(特に屋根つきガレージ)もないから、大物は出来ません。
フォークは「バイクのメンテの本」みたいなのには
必ず載ってるぐらいだから、結構やる人はいるんじゃないかなあ。
うにゃ、私に出来るのは、せいぜい車検整備程度よ。
周りには、エンジンまでバラバラな人も大勢いるし・・・。
腕も設備(特に屋根つきガレージ)もないから、大物は出来ません。
フォークは「バイクのメンテの本」みたいなのには
必ず載ってるぐらいだから、結構やる人はいるんじゃないかなあ。
がるるさん、フロントフォークのO/Hするの巻(その2)
やりすぎですw車検整備越えてますww
僕もXR250モタード持ってますが倒立フォークは自分でやる気になりませんよぉ。でも意外と出来そうな気もします。まだお漏らししてませんけど。。。
サスは10000Kmごとのメンテで大分差が出るみたいですね、ずーっと乗ってるとヘタリもジワジワ来ますからOHした時の感動はgoodです。わかりますその気持ち!
僕もXR250モタード持ってますが倒立フォークは自分でやる気になりませんよぉ。でも意外と出来そうな気もします。まだお漏らししてませんけど。。。
サスは10000Kmごとのメンテで大分差が出るみたいですね、ずーっと乗ってるとヘタリもジワジワ来ますからOHした時の感動はgoodです。わかりますその気持ち!
- こーぢぃ@culb1401信州
- URL
- 2009/01/15(Thu)20:03:15
- 編集
がるるさん、フロントフォークのO/Hするの巻(その2)
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