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遥かなるタウシュベツ3

2014/5/3(土)

前回の続き。

初期衝動からもうもうずいぶんと長い年月が経ってしまいました。
GW北海道ツーリング4日目は、いよいよ本命のタウシュベツ橋梁と対面です。

朝6時半に起床すると、絞りたての牛乳が届けられていました。
そんなわけで目覚めの一本。




ほんとは気持ちのいい露天風呂で朝湯を楽しみたかったのだけど
昨日に通り雨で泥んこになったバイクの吹き掃除とチェーン注油と
荷造りをしていたら朝食の時間の7時半になってもうた。

中村屋さんの朝食はこれまた地元の食材をふんだんに使ったバイキング。
野菜とか山菜中心でヘルシーな和風ベースだけど手作りパンもあります。

この宿を知ったきっかけも、糠平ユースホステルのブログに
中村屋の朝食がとにかくウマイのでユースホステルの宿泊客も
わざわざお金を払って食べに行くと紹介されていたことからなので
とても楽しみにしてました。




昨晩の夕食では、味や量は申し分なかったものの
料理の順序とかバランスがやや気になってしまっていたのだけど
バイキングならそんな心配もなくで、おいしくて大満足。
これでもかってぐらい、もりもり食べちゃいました。

が、しかし、思わぬ伏兵が!

それは、私がおかずを取って、先に手荷物を置いて席とりしておいた
テーブルに戻ると、知らないおじさんが座っていたことです。
他に席がいっぱい空いているのになあ。

しかも、おじさんったら、早くリリースしてほしいのにおしゃべりで
ナンシーみたいに質問攻めなので、もううんざり。
感じの悪い人ではないんだけどね。

他のお客との出会いを求めて相部屋に泊まることもありますけど
今日のお宿では静かに過ごしたかったのに・・・。

ただ、そんなおじさんとの1点、収穫もありました。
全国の港町にある船員組合の保養所が、実は一般人も利用できてオススメなんだとか。




そんなおじさんの妨害?もあって、食事後はあまり余裕がなかった。
慌ててチェックアウトを済ませたら、タウシュベツツアー参加のため
150mほど離れたところにある、ひがし大雪自然ガイドセンターへダッシュ。




というのも。

タウシュベツ橋梁は、国道からタウシュベツ林道を4kmほど行った場所にありますが
狭い林道に不慣れな観光車が押し寄せて事故が多発したために2009年からは
許可車両以外は通行禁止になってしまいました。

よって、ツアーに参加するか、往復50kmの上士幌町役場で許可証をもらうか
ヒグマ出没地帯を徒歩で行くしかありません。

ツアーなんてダリーよ!と思って昨年は歩くつもりでしたが
今年は熊の出没が多発しているため、徒歩も禁止ってことに。
大人しく正攻法でツアーに申し込んだのです。

到着して出欠を取ったら、レンタルのゴム長靴に履き替えて
ガイドさんの四駆車に分乗していざ出発。
ちなみに参加者は10名ほど、ガイドさん2名、クルマ2台体制でした。




ガイドさんの軽快なトークで旧士幌線や町の歴史などを聞きながら林道へ。
この狭いところに一日に100台以上がやってくる状況に会議で封鎖が決まったとき
レッカー屋さんは大きな音でチッと舌打ちしたそうな。




ガイドさんが急にクルマを急停止!(頭痛が痛い!)

どうしたのかしらと思ったら、おお・・・




森のクマさん!
親子2頭で、木の陰から、ぬぼーっと暫くこちらを眺めたら去っていきました。




本当に出没するんだなあ・・・。
いい大人なのに空気読まずに一人で行かなくて良かったです。
途中、通行禁止にも関わらず徒歩でいく人達がが3名いましたが。
(2人組の老夫婦、単独の若い男性)


クマ注意の看板には、あまりかわいくないイラストが気に入らなかったのか
ざっくりとした傷跡がありました。(鉄板を余裕で貫通)






駐車スペースにクルマを停めたら、数分間森の中を徒歩で移動。
なるほど、ぬかるんでるので長靴じゃないと大変です。
この場所も糠平湖の満水時には沈むそうで、ゴロゴロ転がってる気は流木です。




森を抜けると、おおお!
すっかり干上がった糠平湖の広大な湖面が出現し、圧倒されます。
少々広すぎて、かえってその大きさがわからないような不思議な感覚。




ふおおお!!!
とうとうやってきました。




これまで曇っていた空も、急に青空が広がって、僕らを歓迎しているかのよう!
青空に映えるのは嬉しいけど、春先用のバイク装備では激しく汗ばんでしまうので
クルマに上着を置いて長袖Tシャツ+フリースだけになりましたが
それでも日差しがキツイぐらい。
それにしても、想像していたよりもずっとでかいよー!




ゴツゴツと無骨な表面を持った白亜のコンクリート橋が描くアーチが
見事に周りの自然に融合しながら、悠久のときを経ても今尚たたずむ姿は
まるでローマの水道橋やコロッセウムを彷彿とさせ耽美ですらある!




と感激していたら、ガイドさんの解説によれば、実はちょっとそうじゃないらしい。

かつての現役の頃のタウシュベツ橋梁は白くなくて碓氷峠のめがね橋とか
糠平周辺の他のめがね橋と同様に滑らかな表面を持った赤茶色で
うっそうと茂る森の中を通る単なる橋の1つに過ぎず
当時、列車に乗っていた人には、その存在すら知られていなかったという。

現代の姿はダムという人間の手によって作り出されたものであり
風化して倒壊寸前になった現代になって、初めて注目され始めたのだそう。

なので、国の文化遺産には登録されておらず保護もされない。
別の「普通」の姿をした第三音更川橋の方が登録されているけど
人気はタウシュベツ橋が一番という不思議な状態なのです。




橋の表面は冬季の凍った状態での水位の変化に侵食されて雷おこし状態。
さらに数年前の十勝地震の影響でいたるところが崩れ落ちて鉄骨が丸見え。
ガイドさんは、毎年目に見えて壊れてきているというので
このまま、あと何年かすれば、完全になくなってしまうでしょう。






タウシュベツ橋梁のあとは、再びクルマに乗って、旧士幌線ほろか駅跡に。
こんなナリをしていますが、昔は駅前は一等地で、とても賑わいがあったそうな。




かつてプラットホームであった名残を残すのはこの看板だけ・・・
でもやけに綺麗だと思ったら、寄付されたレプリカだそうです。




ふきのとうがこんにちは。
北海道の春はやってきたばかり。




当初、熊遭遇の危険を回避するためにやむなく参加したものの
ゆっくり見られないんじゃないかとか心配していたツアーですけど
3000円で約3時間、車と解説付きで、見学も基本的に自由だし
時間もたっぷりあったので、参加してとても満足でした。

水かさが増して水面反射の眼鏡橋状態になる6月ごろの早朝ツアーとか
真冬の森横断ツアーとか星空ツアーもあるそうなのでいつか行ってみたい。




バイクを停めさせてもらっていたので中村屋さんに戻り
お土産に、めちゃめちゃおいくて大粒の甘納豆と果実酢を購入します。




看板犬のあずきちゃんと少しふれあうことが出来ましたが
写真がないので、かわいらしいアップリケがいっぱいの暖簾でご容赦。






ぬかびら温泉郷を後にしたら、帯広方面へ南下して上士幌町へ。
お昼どきなので、またまたお楽しみのセイコーマート。

鮭マヨベーコンおにぎりという奇怪な品にめぐり合い
恐る恐る口にしてみるとこれがこれがなんということでしょう。
ウマァァァ━━━━━━(*゚∀゚)━━━━━━イイイ!!!!






おなかを満たしたら、こちらもタウシュベツ橋梁に続いて
旅の目玉にしていたナイタイ高原牧場へGOGO!

あいにく、さっきまでの陽気が嘘のような寒空で玉に瑕でしたけど
ツインリンク茂木のごとく、ドドーンと長いストレートをコーナーで繋ぎながら
牧場の中を一気に高度を上げていくダイナミックさは、これぞツーリング!って感じ。
なので、これをたまごさんの新3大北海道の走るべき道路の1つとさせていただきました。




寒々としてますけど、そのポテンシャルは伝わるかしら。




パッチーワーク♪

 


お、この石はもしや?




またまたツーリングマップル北海道2010に載っているコレを
ここに来たらぜひやりたいなーとか思ってたんですよ。
今日はコンディションが全然マッチしてないけど・・・




三脚を立てて構図を決めてタイマーをセットして、石のベッドへダーッシューーー!






って、あれ???




タイマーに間に合わず中途半端なポーズに・・・。
理想と現実のあまりのギャップに愕然としてしまい
やり直したかったけどカップルにクスクス笑われたので中止。

気を取り直してかぼちゃとバニラのミックス。
多くのツーリングライダーは行く先々で何故かソフトを食べるの法則です。






昆布刈石、中村屋、タウシュベツ、ナイタイ高原と、今回の旅の目的は全て達成して
どーっと疲れてしまったので、後は人生と同じく惰性モードで。

上士幌から西へ真横に走るR274が16kmも直線が続くというので
超望遠でグーンと圧縮するのをやりたくて行ってみます。
(実はこのためだけに210mm持ってきました)

でもなんかイマイチだなあ・・・




あとは、十勝牧場の白樺並木が見事だと聞いていってみましたが
まだ葉が生えてなかくてあまりに寒々でしょんぼりしつつ
六花亭の土産を求めて帯広へ・・・




六花亭は本店で立ち飲みスタイルでお安くコーヒーとケーキが食べられるので
久々に行ってみたかったのですが、時間がないので、帯広駅でバターサンドを購入。

帯広と言えばもう1つ外せないもの、といいつつ、前回は食べられなかったもの。
それが、十勝を代表するソウルフード、豚丼です。

有名店の「ぱんちょう」は長蛇の列が出来てましたけど目もくれず
駅内にある老舗「ぶたはげ」さんに立ち寄ります。
(っていうか、埼玉の三郷にも支店があるんですね・・・)

鰻のような甘い醤油ダレをつけて炭火で焼き上げた
厚切りで柔らかいジューシーロース肉がたっぷり4枚。
文句なしにうまいです。
味噌汁ももう少しうまいといいのだけどね。






土産も買って豚丼も食べたらもう満足。
今夜の宿、西帯広のライダーハウス&ライダーズカフェPitさんにお邪魔します。
ここもとある理由でいっぺん来てみたかったんですが、説明はまた次回・・・。

ライダーハウスなので安いです。
今回の旅は、宿の値段が、3000円、1万2千円、1000円と日によって全然違いますね・・・。
あと、ライダーハウスは寝袋持参が基本ですが、
今回は寝袋が邪魔で持ってこなかったのでふとんを300円で借りました。




ライダーハウスはライダーズカフェのお隣の元アパート。
まあ、綺麗ではありませんが、ライダーハウスならこんなもんでしょう。

荷を解いたら、隣の部屋のCB750乗りのお兄さんとライダーズカフェへ。
ライダーズカフェといいつつ、壁にメニューが貼られてる以外は、普通にリビングです。
オーナー夫婦とビール飲んだり、畑仕事のバイトしながら長期滞在している若者、
通称「沈没者」達と話をしたり、わんこと遊んだり。
ライダーハウスはオーナーも客もライダーなので楽しいですね。




にゃんこと遊んだり!
なんだか、ツーリングの思い出が全てモフモフの思い出で上書きされてしまったぜ。
ふぅ・・・。




というわけで、4日目は旅の目的もコンプリート。
もふもふもして酒も飲んでうまいもんも食って、もう満足で眠りにつきましたとさ。




本日の走行距離 129km

08:55 中村屋から徒歩で出発
09:00~11:45 大雪自然センター着、タウシュベツ橋梁ツアーへ
12:10 中村屋(発)
↓ R273、d806
13:00~13:45 ナイタイ高原牧場
↓ d806、R241
14:30 上士幌
↓ R274の直線道路
鹿追
↓ d133
16:00 十勝牧場の白樺並木
↓ d133
16:45~17:45 帯広駅で土産と夕食
↓ R38
17:55 西帯広のライーダーハウスPit



というわけで4日目に続きます。
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遥かなるタウシュベツ3

橋梁そばまで単車で行けるとばかり思ってましたが、
ダメになっちゃったんですね(T_T)
鮭マヨベーコンと石のベッドにノックアウトされました(^_^;)
ベッドで黄昏てる感じで逆にいい感じかも(^^)/
  • まさくん
  • 2014/05/25(Sun)22:09:42
  • 編集

遥かなるタウシュベツ3

セーコーマートって、工具屋で言うとアストロプロダクツみたいな品揃えです(笑)
  • Kama
  • 2014/05/25(Sun)23:01:15
  • 編集

遥かなるタウシュベツ3

>まさくんさん
バイクで直接行けたら一番なんですけどねえ。
でもちょくちょくぬかるんでいるのでGSX-Rじゃムリかも・・・
鮭マヨベーコンも美味かったのですが、実はこの後、真のスマッシュヒットが表れます。
ベッドやり直したいなあ、誰かに撮って貰えばよかったかなあとか。

>kamaさん
漂うB級臭!
なんかいろんなパッケージが見たことあるある感に溢れてますよね(^-^;
でも実はコンビニ界では老舗らしいですよ。
  • たまご
  • URL
  • 2014/05/25(Sun)23:30:57
  • 編集

遥かなるタウシュベツ3

アズキちゃん (´Д⊂グスン

セイコマの食べ物はおいしいですよね。
焼き鳥丼とかカツ丼とかも大好きです!
豚丼も懐かしいなぁ~
バイクがあっても南端から北端は行きづらいだろうなぁとか考えてますw
  • まほん
  • 2014/05/30(Fri)20:57:20
  • 編集

遥かなるタウシュベツ3

>まほんさん
あずきちゃんともっと遊びたかったなー。
立ち上がると自分と同じぐらいで、よだれべろんちょでした><

南端から北端へ・・・そうだレンタルバイクもありますのよ!?
あとはクルマとバイクで家族と一緒もいいんじゃないかとか
自分もやってみたいと妄想してみたり。
  • たまご
  • URL
  • 2014/05/30(Fri)21:54:03
  • 編集

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