Middle Tempo Magic 虎よ! 虎よ!

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虎よ! 虎よ!

此度はアルフレッド・ベスターの名作。

原本名は "Tiger! Tiger!"
ってそのまんまやん。

人類がジョウンティング(テレポーテーション)やら
テレパシーだののシックスセンスを手に入れた24世紀頃。
宇宙移民たちと地球に住まう人達との間では星間戦争が行われ・・・
っていう、世界情勢とはほとんどお構いなく。
宇宙に置き去りにされた一人のサイコ野郎のSF復讐劇。

ストーリーはとても面白く！

とは言え、なんと半世紀も昔の作品なので
現代の世界から見ればちょっと古めかしいところもあり
そこらへんはうまく脳内補完してコマ割りとか考えて読んでいたら
もう、あっと言う間でした。

けど、「ストーリー『は』面白い」なんですよね。

ジョウンティングの話だけあって、話のジャンプが長距離過ぎてしまったり
人物の心理描写が雑で、何故そうなったのか理解に苦しむ行動に出たり
(というか、ここも潔くジョウンティング?)
時間の流れの掴みどころがなく何年も経ったのかと思ったら
たった一年間ぐらいの出来事だったり・・・。

なんだかよく分からないなあ・・・
という点が多かったのが玉に瑕でした。
うーん。

が、脚本としては間違いなく最高な素材なので、
漫画や映画化したらきっと面白いに違いないデス。

復讐の為に自らをサイボーグ化した主人公フォイルと
暗殺諜報部隊の長、ダーゲンハイムを対決させて
JOJOみたいに

「ズゴゴゴ・・・」

って感じでいってほしいな。