忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

嫌われ松子の一生

ひと、良書に出会う。


20090621_00.jpg

山田宗樹の「嫌われ松子の一生」

古本屋さんに2冊セットで。
ボニーピンクがコレの映画で主題歌を歌っていたので
気になっていたのだけで手にとってみたのだ。
あ、映画はナカタニなんだ・・・。

急転直下な松子の激動人生を綴っただけが面白い
単なる波乱万丈劇場(ちゃらら~ちゃらら~♪)かと思い
正直あまり期待せずに読んでみれば、もう、とんでもない。
とてもよい作品だったと思う。

特にわが身可愛いだけで考えなしで動いちゃう私には
なかなか考えさせられたのだ。


主人公の松子が送った生涯は、間違いなく負け犬人生。
これが果たして幸せなものだったかと言えば、
最後までうらみっぱなしのホント救われない。
松子自身も決して幸せだとは思ってないだろう。

ただ、それが無価値なものかと言えば
松子自身は本当に多くの人に愛されてきたわけで。
少なくとも、もう一人の主人公、笙にとっては
人生を良い方向へ導いたはずだ。


シアワセって、生きるって、何?

世の中には、一般的な幸せのカタチってのがあるじゃないですか。
十人十色とは言え、コモンセンス的な幸せの指標があって。
(イイ大学に入って、イイ会社に入って、って話の事ではないです)

そういう考えの中で育ってきて気が付けば、
価値とか幸せについて、その枠やら体裁に納まってる事だけを
基準に考えてしまってないかしら。
その意味なんて深く考えずに。

そーゆー基準で言えば0点の松子と松子の一生が
決して無価値には思えないのです。
絶対に、こうはなりたくないけどさ。

愚かしいけど、愚直なタマシイほど愛おしく感じてしまうのだ。
うーん。


20090621_01.jpg

そういや、ブックカーバーのしおりの真ん中辺りが
やや、ほつれてしまってました(><。)
タカラモノなのに・・・。
直せるかな?
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
(スパム対策のためキーワード "2929" を入れてください)
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

ブログ内検索

最新コメント

[02/24 たまご]
[01/31 かじか]
[01/05 たまご]
[12/31 まさくん]
[12/31 tkj]
[12/31 まほん]
[12/30 たまご]
[12/30 tkj]

バーコード

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

HN:
たまご
HP:
性別:
男性
職業:
SE@窓際系
趣味:
バイクとか本とかカメラとか
自己紹介:
バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで

Admin