Middle Tempo Magic

先日の夏ツー＠長野ですが・・・

私の10年間、10万kmのバイク生活の中でも
ある意味3本の指に入るサバイバル戦でした。
途中までは楽しかったんですがねえ。

最後の最後、奈川のタイトな山道に入ってからの
バケツをひっくり返したような激しい雷雨。

ただでさえ視界が悪いというのに、
すっかり日も暮れてしまい対向車が来るたびに
シールドの付いた水滴が乱反射してしまい、
センターラインはおろか、崖か道かもわからないような
絶望的な状態。

結局、雨粒が直撃するも背に腹は変えられないので、
シールドを開けて超低速カルガモ走行した挙句、
目にゴミが入り、翌日にモノモライになってしまいました。


って事で、前置きが長くなりましたが、
こりゃあ、革命的にスゴイ撥水材を導入するっきゃない！
と思ったわけです。




で、見つけたのが、コレだったわけですが。
なんと速度0km/hでも、水滴が付かないという。
ホントかな？


塗布には、いくつか流儀がある模様。
説明書に従って施行後、ザブザブと水をかけてみました。




おおおっ、素晴らしい！
うたい文句どおり、ほとんど水が付いていません。
これなら、どんな土砂降りでもドンと来いじゃん♪


駄菓子菓子！

両手離しでいい事ずくめかと思いきや、
世の中そうそうウマイ話ばかりがあるわけがなく、
重大な弱点もある事に気が付いてしまった。


説明書には

「濡れている時に触るとコーティングが剥がれます」

と書いてある。


夏場にちょこっと田舎を走れば、
あっと言う間にに虫がやらなにやらの汚れが張り付いてしまうけど
それを、濡れティッシュでチョイチョイと拭くだけでもダメなのかな?

いくらなんでも、いっぺん拭いたぐらいじゃ剥がれないだろう・・・
と、ためしにサッと濡らして拭いて見たら、なんと。
いとも簡単に剥がれてしまったじゃありませんか！
水をかけたら見事にビショビショです。


とどのつまり。

雨に備えて前もって塗っておくという使い方は出来ないという事です。
カッパと一緒に携帯しておき、雨が降ったら随時塗るしかない。

まあ、速乾性なので塗ったらすぐに走行可能だし
小さいからカッパと一緒に持っていても
特に邪魔になるわけじゃありませんが・・・。

しかも、少量しか入っていないくせに、高いんだよなあ。
塗って、剥がれて、を数回やったらすぐに空になるって、もったいない。
豪雨の時専用と割り切るしかないかな。

クルマのガラス用であれば、
ガラコのように、洗車しても全然OK!
というような強力な製品も多数あるだけにちょっと残念です。

そういえば。
クルマ乗ってたときのガラコが余ってるけどアレはどうなのかしら？
ガラス用だから、メットには使うなって書いてあった気がしたけど・・・(ドキドキ)


【2010/11/23追記】

たまに検索から来られる方がいらっしゃるので追記(笑)

北海道での雨のロングツーリングにて使用しましたが
結論で言うと、あまりいい評価はとはなりませんでした・・・。

最初は夜の豪雨の高速道路の中を走っても
雨が降っているのを忘れるほどの効果を発揮したのですが
一時間も走ると撥水力が見る影もないほど落ちてきてしまいました。

また、そのぐらい走ると、ドロだのなんだので汚れちゃうんですよね。
それを落とそうとすると、先述の通りコーティングが剥がれてしまう。
そのくせ、クリーナーで落とそうとすると部分的に、なかなか落ちない部分があったり。
クリーナーとしても使える通常の撥水材の方が実用性はいいと思いました。