Middle Tempo Magic

直訳すれば、「仲間からの圧力」という意味です。

例えば職場やら(大嫌いな!)学校で
人付き合いが悪かったり、うまく会話に乗れなかったりして
嫌なやつだって思われるのを恐れ、
結果として表面だけの付き合いしていませんか?

クウキヨメナイ、変わったヤツは嫌われる。
だから楽しくないのに楽しそうに装って友達ゴッコ。
ビリー・ジョエルも歌ってるように、みんな仮面を付けて暮らしてる。

マイノリティーには息がしにくい、
島国バンザイな国民性的に日本人が陥りがちそうな
この悩みこそ「ピア・プレッシャー」なわけです。


さてと。

TVを観ていたら、ある会社が取り上げられていまして。
なんと、その会社ではピア・プレッシャー軽減という
職場環境改善効果を狙い、ある画期的な制度を導入したんだとか。

取材Vを見ていると

「コアラ社長! 私から提案があるのですが・・・」

「例のプロジェクトの進捗はどう? ラクダ君」


・・・。

画期的って、要するに上下関係なく
キャラクター名で呼び合おうっていう、コレかい!


さらに別の会社では 「スマイル給」 なるものが存在するらしい。
毎日、仲間に向かって笑顔で接するよう心がけると
給与明細に「スマイル給」が記載されるんだって。

といっても、実際にお金はもらえず(スマイルは0円だし)
他の人が、つけたキャッチフレーズが書いてあるのです。
ビデオに出ていた人には

「元気が一杯で素敵ですね給」

と書いてありました・・・。


絶句。

ダメだ、全然わかってない。
ホントさ、お前ら(って誰だよ)が、考えそうなこった。

わかった風の顔をして、仁政を敷いてるつもりのが、タチが悪い。
こんなの、自分のところで始められたらと思うとゾッとします。
そんな事してるヒマがあったら、さっさと帰って
哲子の部屋でも見ていた方が百万倍マシです。


とか、まあ、やっきになって言わなくても。

大の大人が動物の名前で呼び合ったり
「○○で賞」とか言ったりはひどく恥ずかしい上に、
仮面を被るのがストレスだから、もう一枚仮面をかぶって
「コアラ社長」なんて言って、余計ストレスが溜まる、このジレンマ。
滑稽極まりないと思うのですけど・・・?