Middle Tempo Magic

最初に乗ったDukeは人気のネイキッドモデル。
オフの名門らしく、攻撃的なスーパーモタード風で
いかにもイケイケの未来ちっくなんだけど、
外車らしくお洒落でとても気になってました。


跨った瞬間、おっ!　って思う。
祖先がオフロードだけあって、690ccとは思えぬ軽さ。
なにせ半乾燥(燃料空)で148.5kgはVTR250の乾燥重量155kgよりも
遥かに軽いのです。驚愕・・・。

シングルだけに幅も細く、身長166cmでも足つき余裕。
初めての、しかも人のクルマなのに、
思わずその場でユサユサと揺すってみたくなる(^-^;

走り出してすぐは、初のビッグシングルにちょっと戸惑いました。

この怖そうな見た目から、いかにもドコドコと
地からお尻を突き上げられるような感じを想像していたのに
実に長閑なテンポで、トコトコトコ・・・・
と、滑るように前へ進むじゃありませんか。
あれ？ カブ？ みたいな。

ギアが非常にロングなせいもあると思うけど
1速のままなのにエンブレにギクシャクすることもなく
自分のGSX-R750の3速ぐらいの感じで走れてしまう。

かといって、開ければやっぱりビッグバイク!
気持ちよく、ぐぅ～んと伸びるし、 なんとも不思議な感じです。


予想通り、よく動く足で、ハンドリングはニュートラル。
というか、恐ろしくイージーなのです。
もう、初めて乗ったのにも関わらず、
ストッピーでもウイリーでも何でも出来そうな気にさせられちゃう。
って、いや、実際にはやってません、イメージです(^-^;

正直、あまりにあっけなかったので、
仮に買ったら逆に後悔するんじゃないかと言うぐらい。

まあ、街乗り程度の速度で1周したぐらいだから
ネガな部分は見えないんでしょうけど、
こりゃあ、間違いなくジムカーナとか舗装林道スペシャルですよ。
椿ラインなんかじゃ、めちゃくちゃ楽しそうです。

下のプロモーションビデオは2007年モデルの
Super Duke (こっちは990cc)のものですが、
このビデオのイメージの通りの走りのバイクだと思いましたね。
大阪と京都でムチャやってます(笑)



KTM 990 Super DUKE Promotion 2007



もう一台の 1190 RC8 Rの方はというと。

1200ccのVツインのスーパーバイクなんて
ムチャなものに跨ったのも初めてだけどこれまた驚きの連続。

足つきは、ななはんと同等ぐらいだし、
細い中心線にぐっと質量が詰まった感じだなあと思ったら
実際の重量もR750より軽いからビックリ。
シートはサーキットユースな薄いウレタンなのでとても固いです。

走った感じは、先ほどのDukeが
とことんストリートに狙いを絞った感じがするのに対して
RC8は見事に真逆。

一応、公道走行可ってなってるけど、ほんとに「一応」。
これでツーリングとかムチャだと思いますよ。

さっきのDukeにも増してハイギアードなので、
普通の街乗りペースじゃ1速ばかり、下手すりゃ半クラッチの嵐でしょう。

マルチのリッターバイクで1速100km/hというと、
ビリビリと結構ぶん回してるフィーリングがするもんですが
これも、振動も抵抗もなく、スルスルスル・・・ なのです。
気が付くと、こんなに出てたんだ？ とびっくり。
流石に音はビッグツインらしくドコドコ言ってますが。

面白いのは、Dukeの時もそうでしたが、
1速でこれだけ広い速度域をカバーしつつも滑らかで扱い易いし、
マルチに比べて回さない為か、寝かすときに抵抗感がないのです。

ツインな上に予想外に軽いフライホイールと、 回転数の低さの両方が
ジャイロ効果の軽減に功を奏しているんでしょうかね。
で、コイツも初めてのくせに、とても安心感があるのですよ。

普段乗っている和製4気筒ロードモデルとは指標が色々と違うようで、
スパルタンなんだか、懐が深いんだかよくわかんない、
これも、非常に不思議なバイクでした。


というわけで、例に漏れなく、長々と書いてしまいましたが・・・。

特にDukeはとても気になります。
990cc の Super Duke にも乗ってみたいなあ。