Middle Tempo Magic

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この作品は、今年の夏にロンドンで行われるはずだった
彼のライブの100時間にも及ぶリハーサル及び、
ライブで使用する予定だった映像で構成された記録映画。
ライブのメイキングビデオという感じかな?

もうね、開始から3分。
リハのステージに彼が登場した瞬間からずっとずっと。
本当に最後の最後までゾクゾクしっぱなしの
スクリーンに釘付けられっぱなし!

途中で映画だって事を忘れて、
堪らず立ち上がって拍手しそうになったり
感動のあまり涙を流してしまったり。

そしてなんと。
エンドロールまで見終えて明かりがともると
場内は割れるような拍手に包まれたではありませんか。
別に、舞台挨拶がある初日でもなんでもないのにです。
ああ、みんな同じ気持ちを、えくすたしーを共有していたんだね・・・。

「ファンは、夢を、非日常的な体験を求めてショーに来るんだよ」

MJのその言葉の通り。
まさに夢のようなスペクタルなひと時を味わったのでした。


KING OF POP.

いやいやいや。
その称号を欲しいままにしたマイケルだけど、
彼には王どころか神を感じてしまったよ。

溢れるような音楽やダンスの才能や、瑞々しいアイデアだけでなく
ステージをプロデュースし、全体を俯瞰してマネジメントする力が
備わっているのはもちろんなんだけど、
それを超高次元でこなしてしまうその実力には舌を巻くばかり。

彼だけでなく、彼に憧れて、共にステージに立つ事を夢見て
世界中から集ってきたチームのみんなも。
誰一人として気を抜いてるヤツなんてもちろんいないし、
自分が何をすべきかが全てわかっていて、
しかもそれをイメージどおり実行できるサイコーの奴らがぶつかり合い
さらにその力を束ねるマイケルのカリスマ。

本当の天才達が本当に真摯にショーに向き合い、
作品を作り上げていく姿には息を飲むものがありました。

奇抜なファッションだけではなく、
その奇行でお騒がせしてたマイケルだけど
これは、一人の完璧主義の造物主様の姿として捉えれば、
実はとても常識人であり、しっくりきてしまうものがあるなあ
と感じたのは意外な発見でした。


と、だらだらと書いたけど、理屈抜きで。
この思わず踊りだしたくなるようなパッションを感じて欲しいです。

マイケルのファンの人はもちろんですが、
ほとんどよく知らないって人もみんなみんな。
ぜひ、スクリーンで観て、魅せられて下さいっ!