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雷桜

梅雨はどこへやら。
東京地方はほとんど雨も降らず、ムシムシした日が続きます。

で、時節がら桜の話もなんなのですが
大好きな蒼井優ちゃんが以前からオススメしていて
今度は彼女主演で映画(音出る注意)にもなるというから
これは読まぬわけにはいかんのです。

というわけで。
宇佐美真理の「雷桜」(らいおう)です。

どうでしょうか。
なかなか情報量の多い写真だと思いませんか?(笑)

20100621_a.jpg

桜という木は。
何ゆえこんなにも日本人のココロを捕らえて離さないのか。
何ゆえにこんなにも美しいのかしら、と。

よく言われるように、その花の命があまりに儚いからか。
その横顔にどことなく寂しさを湛えているからか。

真っ白な幽霊とかオバケを連想してしまうような
呪術的不気味さがあると思うのは僕だけじゃないと思う。。

咲き乱れる桜の木々は、群れているのに独りぼっち。
迷い込んだら、大切なものも失って、一生出てこられない
せつなさの迷宮のような錯覚を覚えてしまう。

その昔、エライ人
「桜の木の下には死体が埋まっている」
なんて綴った事にも自然と納得がいこうというものだ。

本作品「雷桜」は、そのように美しくも儚く切ない。

山奥の山村で生後間もなくして何者かに勾かされ、
15歳になったある日、山育ちの狼娘として生家に戻って来たお遊の
運命に翻弄されつつも、愛に身をささげた生涯を描いた物語。

心の襞と襞とが触れ合うような純粋な恋路を描きつつも
ぶっちゃけムチャ設定と展開も山ほどで、
正直、疲れちゃうようなところもたくさんありもするのだけど、
それらも桜の魔力が見せたファンタジーなんだと思うと納得してしまう。

純粋に、そして凛として美しく。

それ以外に何かあるのかと言われれば何もないのだけど
だからこそなのか、突き詰めたそれに魅せられる作品でした。

ところで。

ツーリングマップルは約10年前のもの。
開いてみたら、当時の書き込みや、現地のチラシのようなものが出てきて
読んでいてとても面白かった。

ツーレポも写真も何もなくて、どこを走ったかもほとんど覚えてないんだけど
人生初めての宿泊ありの例によっての無計画ツーリングで
(何しろほとんど手ぶらで、現地でテントやチェーンルブを買ったほどなのだ)
そのあどけない熱量だけが、じんわりと脳の真に残ってるんだよなあ・・・。
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