Middle Tempo Magic インセプション

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「お前の頭に進入する」

というキャッチフレーズから喚起されるイメージと
実際の映画の世界観は似ているようで
大きく異なるじゃろうがって思ったのは私だけかしら?

輸入モノって何故、変な邦題とか日本版主題歌とか
余分でおかしなモノを付けてしまうのだろう・・・。

というわけで。

ビバンダム大地に立つとか縄張りちゃんお攻めなさいとか
笑う警官とか死亡フラグが立ちましたとかトラベルサンドとか
ヒグマとか旭山ペンギンとか色々とネタはあるのだけど、
エコカー好きのレオ様とケン・ワタナベが絶賛活躍中でダークナイトな
「インセプション」を観に映画館に侵入です。

◆◆◆◆◇

もももう始まるなりめまぐるしくもぐるぐると押し寄せる？？？？の波。
不可能を可能にする夢の中の世界で繰り広げられる超絶映像の世界。
侵入者達もろとも深い虚無の向こうへ飲み込もうとする恐るべき潜在意識。
この予測不可能な現実もまた、夢なのか・・・。

と、のっけからリアルとイマジネーションの間に生み出された
複雑な迷路の片隅へ問答無用で放り込まれた感があるのだけど
マトリックス級の不可思議映像とジェットコースター的展開に
うお～！となっているうちに、夢の残滓のようなピースが見事に繋がっていく。

潜在意識とかバーチャルの世界で繰り広げられる
危険なサイコメトリックバトルアクションという筋書きは古くからあるもので
むしろ日本人が得意とすうる分野のように思います。
ナナセとか草薙素子とか・・・。

となると、残る勝負どころは、どう描くか?
ただただ純粋にシンプルにそこだけに帰結すると思う。

そう、なんだか、途中小難しい感じになった感も否めないけど
本質はシンプルなのだ、この映画は。
激突とかシャイニングよろしく、圧倒的膂力でもって
グイグイと引きずり込んでいくんです。

しかもこれだけの世界を創造するのに、
CGは必要最低限しか使用せず、セットと生の演技で挑んだ!
とは、キューブリックの2001年宇宙の旅が大好きなノーラン監督の言。
うーむ、唸らずにはいられないです。
＃何故か、「劔岳　点の記」を思い出した(笑)

あ、でも、新幹線が京都に到着したのに、東京タワーが見えちゃうとこは
ツメが甘いのか、わかっててやってるのか・・・
どうなんでしょう、世界のワタナベさん?

ともかくも、ぜひ、これは映画館で観て欲しいです。

◆◆◆◆◇

余談だけど(ここが私の余計なところか・・・)
久々にシネコンにハリウッド話題超大作を観に行ったもんだから
始まってから入場するわエンドロール中に喋りながら出て行くわ
おやつ食べてるのが気になるわで・・・
ほんとカンベンして欲しかったです。