Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
ヒューストン、応答せよ!
エマージェンシー!
エマージェンシー!
本機は直ちに帰還する!
現地時刻午後6時13分。
生物資源「トンカ・ツ」の定期調査及び採取の為に、
惑星サガミハラのキャンプ・アカギへと飛び立ったはずの
GSX-R750 K9-1129便からこのように緊急無電が届いたのは、
発射からわずか43秒後の事だった。
ジョンソン宇宙センターの管制室に動揺と緊張が走る・・・。
エマージェンシー!
本機は直ちに帰還する!
現地時刻午後6時13分。
生物資源「トンカ・ツ」の定期調査及び採取の為に、
惑星サガミハラのキャンプ・アカギへと飛び立ったはずの
GSX-R750 K9-1129便からこのように緊急無電が届いたのは、
発射からわずか43秒後の事だった。
ジョンソン宇宙センターの管制室に動揺と緊張が走る・・・。
◆◆◆◆◇
「計器のマスターウォーニングライトが点灯するのを見たときはゾッとしましたね。
実は離陸直後、空走時の音が既に何か違っていたんですよ。
前回の長期遠征後、フライト前にブレーキの分解整備を受けていたから、
昔、Bands! のパイロットで、パッドを取り付け間違えたという人の体験談が頭をよぎって・・・。
で、すぐに、ああ、これはパッドだ、と思いました。」
と、ヒロ・フクモト機長は振り返る。
調書によると、1129便は離陸から27秒後、高度80宇宙メートルで
最初の宇宙軌道ジャンクションへの合流の為に制動を行った。
その際、車体前部にあるブレーキキャリパーと呼ばれるメイン摩擦式速度調整装置の
油圧ポンプのからの異常作動音と振動が計測されたという。
1129便は無事に緊急着陸後、直ちに原因究明の為に格納庫へ運ばれた。
「姿勢制御の為の後部の補助速度調整装置の方は無事だったし
地球の重力圏外に脱出する第二宇宙速度には達していなかった事も幸運でした。
もしメインエンジンに点火して脱出軌道上に入ってしまっていたら
下手したら死亡事故、良くてもディスク交換は免れない事態になっていたでしょうね。」
ギブソン&たまごエアロスペース社によると1129便は
今回のフライト前に「揉みだし」 と呼ばれる、制動装置のメンテナンスを受けていた。
その際に取り外しされた、左側のニッシン製ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーの
ブレーキパッドと呼ばれる部品の一枚が、人為的ミスにより、
表裏逆に取り付けられていた事が、今回のトラブルの原因であったと発表している。
幸い、今回の事故での死者や怪我人はなかった。
また、機体への損傷もなく、パッドの再取り付けにより問題は解消された。
調査スケジュールに若干の遅れが生じたものの、計画の進行に障害はない為、
政府は実費の請求のみで、GTA社に対しての訴訟は起こさない模様。
ただし、同社は2008年11月にもGSX-R1000の整備ミスによる
リアブレーキパッドの脱落トラブルを起こしており、
同社の信頼回復の為には、早急な管理体制の見直しの必要性がありそうだ。
(ニューヨーク31日、共同通信)
◆◆◆◆◇
【Fig.1 緊急着陸した機体のフロント左キャリパー】
アウト側(写真の上側)のパッドの向きが逆で、
パッド面がピストン側、シムのあるバックプレート面が
ローター側を向いてしまっているのがわかる。
【Fig.2 ブレーキディスクローター】
盤面に若干のレコード状の傷が見られるが問題はない。
また、シムやピストン、及びパッドの損傷もなかった。
「計器のマスターウォーニングライトが点灯するのを見たときはゾッとしましたね。
実は離陸直後、空走時の音が既に何か違っていたんですよ。
前回の長期遠征後、フライト前にブレーキの分解整備を受けていたから、
昔、Bands! のパイロットで、パッドを取り付け間違えたという人の体験談が頭をよぎって・・・。
で、すぐに、ああ、これはパッドだ、と思いました。」
と、ヒロ・フクモト機長は振り返る。
調書によると、1129便は離陸から27秒後、高度80宇宙メートルで
最初の宇宙軌道ジャンクションへの合流の為に制動を行った。
その際、車体前部にあるブレーキキャリパーと呼ばれるメイン摩擦式速度調整装置の
油圧ポンプのからの異常作動音と振動が計測されたという。
1129便は無事に緊急着陸後、直ちに原因究明の為に格納庫へ運ばれた。
「姿勢制御の為の後部の補助速度調整装置の方は無事だったし
地球の重力圏外に脱出する第二宇宙速度には達していなかった事も幸運でした。
もしメインエンジンに点火して脱出軌道上に入ってしまっていたら
下手したら死亡事故、良くてもディスク交換は免れない事態になっていたでしょうね。」
ギブソン&たまごエアロスペース社によると1129便は
今回のフライト前に「揉みだし」 と呼ばれる、制動装置のメンテナンスを受けていた。
その際に取り外しされた、左側のニッシン製ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーの
ブレーキパッドと呼ばれる部品の一枚が、人為的ミスにより、
表裏逆に取り付けられていた事が、今回のトラブルの原因であったと発表している。
幸い、今回の事故での死者や怪我人はなかった。
また、機体への損傷もなく、パッドの再取り付けにより問題は解消された。
調査スケジュールに若干の遅れが生じたものの、計画の進行に障害はない為、
政府は実費の請求のみで、GTA社に対しての訴訟は起こさない模様。
ただし、同社は2008年11月にもGSX-R1000の整備ミスによる
リアブレーキパッドの脱落トラブルを起こしており、
同社の信頼回復の為には、早急な管理体制の見直しの必要性がありそうだ。
(ニューヨーク31日、共同通信)
◆◆◆◆◇
【Fig.1 緊急着陸した機体のフロント左キャリパー】
アウト側(写真の上側)のパッドの向きが逆で、
パッド面がピストン側、シムのあるバックプレート面が
ローター側を向いてしまっているのがわかる。
【Fig.2 ブレーキディスクローター】
盤面に若干のレコード状の傷が見られるが問題はない。
また、シムやピストン、及びパッドの損傷もなかった。
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ヒューストン、応答せよ!
本当の宇宙船だったら、笑って済ませられない単純ミスですな~。とりあえず怪我なくてよかったですね。
- シリウス
- 2010/08/01(Sun)08:01:42
- 編集
ヒューストン、応答せよ!
おもしろい!
けど、なんもなかったから笑って読めるニュースですね^^
けど、なんもなかったから笑って読めるニュースですね^^
- kozy
- 2010/08/01(Sun)11:47:01
- 編集
ヒューストン、応答せよ!
>シリウスさん
ホンモノだったらオバマ大統領が出てくるどころの騒ぎじゃないですねえ。
一触即発、黒髭危機一髪でした。
ブレーキ周りのミスは笑えません・・・。
>kozyさん
あやうく、あの世へのフライトになるところで(^-^;
実は何かあって・・・私に代わって何者かが記事をアップしてたりして((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ホンモノだったらオバマ大統領が出てくるどころの騒ぎじゃないですねえ。
一触即発、黒髭危機一髪でした。
ブレーキ周りのミスは笑えません・・・。
>kozyさん
あやうく、あの世へのフライトになるところで(^-^;
実は何かあって・・・私に代わって何者かが記事をアップしてたりして((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ヒューストン、応答せよ!
まあ、深い意味が無いから単にケアレスと言うのだが
よくもなあ行儀よく同じ方向を向いて取り付けたねw
怪我する前の”指さし確認”をヨロ・・・。
よくもなあ行儀よく同じ方向を向いて取り付けたねw
怪我する前の”指さし確認”をヨロ・・・。
- ENO
- 2010/08/01(Sun)23:28:26
- 編集
ヒューストン、応答せよ!
>ENOさん
いやあ、面目ないッス・・・orz
私はどちらかというと、いや、相当、ウッカリな人間なので、ほんと指さし確認やるぐらいでないと、死んでしまいますね。
メンテ前にトルク管理なども含めてチェックリストを用意して置こうかと検討中です。
いやあ、面目ないッス・・・orz
私はどちらかというと、いや、相当、ウッカリな人間なので、ほんと指さし確認やるぐらいでないと、死んでしまいますね。
メンテ前にトルク管理なども含めてチェックリストを用意して置こうかと検討中です。
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SE@窓際系
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バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで
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