Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
ハル、ハル、ハル
この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ。ノワールでもいい。家族小説でもいい。ただただ疾走しているロードのベルでも。いいか。もしも物語がこの "現実" ってやつを映し出すとしたら。かりにそうだとしたら。そこにはジャンルなんてないんだよ。
暴力はそこにある。
家族はそこにいる。
君は永遠にはそこに停まれない。
暴力はそこにある。
家族はそこにいる。
君は永遠にはそこに停まれない。
◆◆◆◆◇
おおぁ、なんという、強烈な書き出しだろうか。
古川日出男。
彼が綴ったコトバを読むたびにいつも思い起こすのが
三作目の長編である「沈黙」に登場した「獰猛な舌」。
それは、あらゆる声を、あらゆる声を、ことばをあやつる。
読む者の心は虜にされ気が付けば貪るように頁をめくっている。
言葉から発せられる豊潤で新鮮なイマジネーションに泌髄し
まるで、書物という魔物に心と魂を蝕まれていくかのように。
と、これは「アラビアの夜の種族」の方だったか・・・。
そんな古川日出男が世に送り出した
今回の「ハル、ハル、ハル」は他2作を含む短編集。
親に捨てられた少年と家出少女とリストラドライバー。
世間からはみ出してしまった3人のハルを載せ
タクシーは走り出すのです。
自由奔放で、純粋で、乱暴に。
そんなに無軌道になってどこへ行ってしまうのか。
っていうか、どこまでいっちゃうのさ?
コノヤロー! とバカヤロー!
そうだ、これはみんなの物語の続編なのだ。
人間は自由で不自由だ。
誰だってたぶん、かなえたい思いとか、抑圧された気持ちとか
ずっとずっとプレッシャーに押しつぶされそうになって生きてる。
たぶん、そうだと思う。
この全ての人の物語の終着駅はちょっとトンデモないとこだけど
だけど、僻んでなくて清清しく、力強い。
物語はおしまいだけど、続きがあるってところに救いがある。
って、なんか、ごちゃごちゃ書いちゃったけど
もういいや、こんなの。
とにかく、すごいエネルギーに満ち溢れた一冊でした。
古川日出男。
やはり、この男、危険につき・・・。
おおぁ、なんという、強烈な書き出しだろうか。
古川日出男。
彼が綴ったコトバを読むたびにいつも思い起こすのが
三作目の長編である「沈黙」に登場した「獰猛な舌」。
それは、あらゆる声を、あらゆる声を、ことばをあやつる。
読む者の心は虜にされ気が付けば貪るように頁をめくっている。
言葉から発せられる豊潤で新鮮なイマジネーションに泌髄し
まるで、書物という魔物に心と魂を蝕まれていくかのように。
と、これは「アラビアの夜の種族」の方だったか・・・。
そんな古川日出男が世に送り出した
今回の「ハル、ハル、ハル」は他2作を含む短編集。
親に捨てられた少年と家出少女とリストラドライバー。
世間からはみ出してしまった3人のハルを載せ
タクシーは走り出すのです。
自由奔放で、純粋で、乱暴に。
そんなに無軌道になってどこへ行ってしまうのか。
っていうか、どこまでいっちゃうのさ?
コノヤロー! とバカヤロー!
そうだ、これはみんなの物語の続編なのだ。
人間は自由で不自由だ。
誰だってたぶん、かなえたい思いとか、抑圧された気持ちとか
ずっとずっとプレッシャーに押しつぶされそうになって生きてる。
たぶん、そうだと思う。
この全ての人の物語の終着駅はちょっとトンデモないとこだけど
だけど、僻んでなくて清清しく、力強い。
物語はおしまいだけど、続きがあるってところに救いがある。
って、なんか、ごちゃごちゃ書いちゃったけど
もういいや、こんなの。
とにかく、すごいエネルギーに満ち溢れた一冊でした。
古川日出男。
やはり、この男、危険につき・・・。
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バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで
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