Middle Tempo Magic

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4時半に飛び起きてすぐに空を確認。
パッチワークな雲と肌にまとわりつくむっとした湿気が
夕立の可能性を告げてるけども、天気はすこぶる良さそう！

そそくさと準備して5時半に出発するも、流石は夏休み。
道は既にけっこう混んでいて、あまりスイスイとあきる野ICに着かない。
道はジリジリ、早くもエンジンが熱に悲鳴を上げる。

しかも八王子BPでETCゲートが開かない事件を初体験。
もしやラップタイマーのヒューズが飛んだ時にETCが？！
と最悪の事態も考えたけど、インジゲーターは点いてるし、ヒューズもOK。
あきる野ICに入るときに恐る恐るゲートを潜ったら正常に動作しました。ヨカッタ。

圏央道はいつも交通量が多いものの順調。
でも関越は鶴ヶ島JCTから10kmは真っ赤っかなので、ゴメンナサイネと車列をすり抜け。
後はそこそこに流れていたので、時折魚群をバビーンと串刺しにしながら
標準空気圧にセットした新品のタイヤをいたわり基本左車線を鼻歌巡航。
2時間ほどで水上ICに到着。

下道に下りた途端、死ぬほど暑かった。
谷川岳のお膝元なら涼しいのかと思ったけど、晴れ上がった空の憎らしさは都内と変わらず。

それでも走り出せば風が気持ちよく、先週強行軍で来なくて本当に良かった。
水上駅でSLと記念撮影して、谷川だけへ延びるR291の森のワインディングを
気持ちよく駆け抜けると、あっけないほどすぐに目的地に到着です。


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JR上越線 土合駅。

山小屋を思わせる三角形をした、かわいらしいというか、妙にハイカラなこの物件。
ただの無人駅と思ったら大間違いである。
ここは、日本一のモグラ駅として名高く、地下部分はドバイ人もびっくり。
ウィザードリーな迷宮が広がっていて、タモリも一度は行ってみたいと言っているんだとか・・・。




と、その前に、滝のように流れ出た水分を補充しなくては・・・。
ただの水道水がこんなにウマイと思ったことがあるだろうか、いや、ない！




1Fには待合室と自動販売機アリ。
でも炭酸がぬるいよ(苦笑)

無人駅にしては駐車場には県外ナンバーのクルマやバイクが多く停まっており
訪れる人が皆、駅の前で記念撮影していきます。




なんだか古い学校を思わせるような廊下。
この廊下は道路の上を跨いで、反対車線まで延びてます。
というのもモグラ部分は下り線のみで、道路の反対側にあるのですね。




廊下を歩いていると突然、びゅうびゅうという風が吹き始め、
遠くでかすかな泣き叫ぶような悲鳴を聞いた・・・！

幽霊か？
と、ビクっと身を震わせたが、どうやら違うようだ。

おそらく、地下ホームに電車が到着したのだろう。
しまった、さっき時刻表をみたのに、なにか思い違いをしていたらしい。
逃すと2時間ぐらいこないのに・・・。

まあ、乗るわけじゃないから、気を取り直してカウントダウンスタートです(笑)




いや、もう、先が見えんね。
486段、70mというと、だいたい20階建てのビルぐらいかしらん？




隅っこは階段がなく土がむき出しになっています。
これは当初エスカレーターを作ろうとしたけど、やっぱやーめた、の跡らしいです。
ホント、何故、さっさと作らんのだ。




階段を下り始めてしばらくすると、さっき到着した列車で来たのでしょうか。
たくさんの人(ほとんどは登山客)が登ってきました。

すれ違った彼らを下から見上げると、その重い足取りはまるで光を目指して彷徨う亡者のよう・・・
とかいうと失礼か。

中には、息を切らせてベンチで休む老夫婦も・・・
そう、ご丁寧に途中に休憩用のベンチがあるですわ(笑)




まあ、降りるのは楽なもので。
心地の良い冷気を楽しみながら、悠々とホームへ降り立ちます。




今は使われていない、旧副本線ホームをアンダーで。
何故、こんなところに駅を作ったのかというと、最初にトンネルがあって
その後に駅をつくろうってことで、トンネル内にホームを作ったそうです。




ホームには小さな待合室と電話とトイレがあります。
確かに、もしトイレがなかったら・・・想像するだけで恐ろしい。
あとは物置になってガラスも埃で曇った事務室もあり、なんだか廃屋探検気分。




こうやって見るとダムの監査廊みたいですね。
コンクリ帝国なので、モグラ駅というよりは、基地っぽい。




さて、たまごのタマシイは、再びあの光を目指して登ります。遠い・・・。




無事、帰ってきました。
かりそめの涼しさは、とっくのとうに実感を失い、今はもう顔面中が汗。
冷えたビール瓶に水滴が付いてるかのよう、なんて爽やかなもんじゃなく
革パン＆ブーツの井出達なので、滝行の後か何かですか？ っていう苦悶の表情です。




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土合駅のあとは、すぐ近くの谷川岳へロープウェイで行ってみたかったのだけど
なんと運賃が往復大人2000円もする。

今回の主目的はツーリングですし、さすがにバカバカしいので
もったいないけど駐輪代250円を払った10分後にはサヨウナラ。
駒ケ岳は数百円で思いっきり楽しめたのになあ。
ちなみに一般者車両通行規制で、R291はロープウェイ乗り場より先には行けません。


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この後は険しい坤六峠(こんろくとうげ)を越えるr63の山岳ルート。

なのだけど、スキー場とか尾瀬への入り口となっている鳩待峠があるので
ちょくちょくと集落がありまして、宝川温泉の近くのラーメン武尊(ほたか)で昼食。

GWにツーリングマップルに載ってる店はイマイチ、のジンクスが見事に覆され
山奥にも関わらず、ひっきりなしに地元の人が訪れているようなので
期待したんですが、残念ながらたまごサンの舌を満足させるには遠く及ばず。




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r63は交通量も少ないしタイトなクネクネで本当に楽しい。
それでいて、路面状態もこの手の道としては悪くない。
トンネルが開通して半ば廃道化しているような道と違って生きた道だからかしら。

そんでもって、本日2番目の目的地の矢木沢ダムへ。
ここは、利根川の一番奥、つまり関東の水瓶の最上流にあたるところ。
こんな山奥にこんなに巨大なダムが？ と目の前にあるのに疑わしくなる大きさにびっくり。




昔、JRブランドのミネラルウォーター「大清水」というのがあって
そのキャッチコピーが「谷川岳さんお疲れさん」だったよなあ、たしか。
というのを思い出してみたり。




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坤六峠はすごく楽しかったけど、この暑さのせいだろうか。
登りで前にバイクがいて自分のペースで走れないだけでもファンの熱風が股間を・・・




今日はいつものSIGMA 30mmF1.4DCはお休みして
Eマウントの18-55mmと55-210mmズームを持ち出してみたのですが
特に望遠の使い方がいまいちわかりません(笑)




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下界に下りたら突然の雨。
しばし酒屋さんの軒先で雨宿りさせてもらいます。
ちょっと冷えたのはいいけど、バイクがどろどろになるからなあ・・・。




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沼田ICから帰ってもよかったのだけど、なんとなく金精峠を走ってみたい！
と思って、R120で丸沼高原を抜けて金精峠へ。

こちらはr63とは違って、2車線のやや高速気味のワインディング
交通量は少なくておおむね快走出来るけど、尾瀬行きのマイクロバスに引っかかると涙が出ます。
というか、バイクがもう、熱くて体もマシンもつらすぎる。
申し訳ないけど、直線でイエローカットさせてもらいました。

金精峠から望む中禅寺湖には後光が！




と思ったら、ここでカメラのバッテリーが切れました。
そして予備バッテリ忘れたことに気が付き、テンションがグーッと下がった上に
中禅寺湖は雨だし混みまくっていたので、金精峠を引き返して沼田ICへ。

峠のあとの沼田ICまでのR120の平地部分は、流れが悪く、水温計とにらめっこ。
前にクルマがいなければすぐに96℃になるんだけど、前走車がいると流れていてもだめですね。
足元も股下も熱いし、上半身は暑いし、疲れたし、ちょっとウンザリでした。
八王子からも下道も夜なのに暑かったなあ・・・。

往路と同じように高速を走って21時に帰宅。
寄居PAが星の王子様になってたのがちょっとびっくり。
全然落ち着きません(笑)


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5:30 出発
↓ R16とか八王子BPとか
6:30 あきる野IC
↓ 圏央道、関越道
8:30 水上IC
↓ r61
8:45～9:15 水上駅
↓ R291
9:30～11:00 土合駅
↓ R291
11:15 谷川岳ロープウェイ乗り場
↓ R291
湯檜曽
↓ r63
藤原ダム
↓ r63
11:45～12:30 武尊ラーメン
↓ r63、ダム管理道路
12:45～13:15 矢木沢ダム
↓ ダム管理道路、r63
奈良又ダム
↓ r63
坤六峠
↓ r63
尾瀬戸倉
↓ R401、雨宿り
鎌田
↓ R120、丸沼高原
15:15 金精峠
↓ R120
中禅寺湖
↓ R120、金精峠、丸沼高原
鎌田
↓ R120
18:00 沼田IC
↓ 関越道、圏央道
20:00 あきる野IC
↓ R16とか八王子BPとかカレーうどん咲々
21:00 帰宅

本日の走行距離 563km