Middle Tempo Magic

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初めてヤツを雑誌かネットか何かで何年か前のことでした。
伊豆の名所でもなんでもないとある普通の片田舎にある
とある普通の食堂にとんでもなくボリューミーな丼があるという。


その名も、ローストバスター丼！！！


そして量が多いだけでなく、特筆すべきはそのお味。

香ばしくソテーした厚切り豚肉を丼にドーンと載せて
ワサビ醤油とバターで頂くその美味さは評判で
昼時にもなれば近所の会社で働く男達がよだれをダラダラ垂らし
ペコペコの胃袋を満たしに来る様子はまるでゾンビのようだと・・・。

むむむ、けしからん！
客をそのような淫らな姿に変えてしまうとは、物の怪の仕業に違いない。
その証拠におおよそ食べ物とは思えない、禍々しい名前ではないか。

ここで会ったが100年目。
さっそく私が退治してくれよう！

と即座に思ったのだけど、あろうことか店の営業日が平日のみ・・・。
ずっと気にしていたまま、月日が流れてしまった。

そして、先々週の金曜日の5/30。
派遣先の会社が創立記念だとかなんとかでお休みで天気もいいので
念願のローストバスターをバスターしに行って来たのでした。


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観光地の伊豆箱根も平日なので混んでないかな？
と油断して8時半のだらだら出発。

そしたら甘くて箱根方面に向かう道は車(特にトラック)がいっぱいだし
初夏の陽気タップリで朝から暑いので、ちょっと失敗。

それでも、箱根新道を離脱して大観山方面に向かう県道に入ると
休日のこの時間には到底望めない快適なワインディングが楽しめました。
走るのをメインにしたかったのでカメラはRX-100のみの軽装でよかった。

んで、大観山で富士山ドーン。
そして意外と観光客が大勢います。




伊豆スカイラインもほぼ貸切状態。

雲がちょっと大目だったけど、新緑に青々と色付いた丘を
バイクで走り抜けるのは気分がいいです。




伊豆スカを冷川で降りr12で修善寺方面に。

目指すお店は修善寺にある・・・と思い込んでいて
修善寺についてから位置を確認したら、全然違ってた。

実際は修善寺よりもだいぶ手前でした。
昨晩、地図でマークもつけていたのになあ。


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というわけで、お目当ての店「宮城」(みやしろ)さんには12:20に到着。

r12の八幡の交差点、ローソンのすぐ横の道路沿いです。
二度前を通ったのに気がつかず華麗にスルー。
そのぐらい目立たない風貌。




中もほんと普通。
ちょっとぼろい街の食堂って感じで、おばちゃんが一人できりもり。
昼休み時なので工場の制服を着た常連さん達がくつろいでました。




んで、早速。

メニューを見るも、ローストバスターの名前はない。
それでもローストバスター丼は実は裏メニューだという情報を聞いていたので
臆せずにおばちゃんに注文します。

私「ローストバスター丼下さい」
おばちゃん「ハイハイ、ロース丼ね」
私「え？　あ、その・・・」

気の弱い私が、まごまごしてる間に、おばちゃんは厨房へ行ってしまい。
豚ロース丼ならば、メニューに載ってるけど、裏じゃないのかなあ？

きょろきょろ回りを見渡してみると、芸能人のサインがちょくちょく貼ってある。
そこに中尾彰が

「ロースバター丼最高！」

とか書いてるじゃありませんか。

あれ？　もしかしてローストバスターじゃなくて、ロースバター・・・


で、謎のまま暫く待つと、ハイハイ、お待たせ豚ロース丼～
と出てまいりました、出てまいりましたよ。

どーん！




でかいです。
もう、2枚の豚ロース肉ちゃんが恥じらいもなく
どんぶりから両足を投げ出しちゃってますよ。

そして、バター醤油のポークソテーにワサビがコラボした姿はまさしく
噂に聞いたローストバスター！
じゃなかった、ロースバター丼・・・。

ということは、ロースバター＝豚ロースなのか。
何故改名されてるのかわからないですけど。

そして量が多いだけでなく、特筆すべきはそのお味。
香ばしくソテーした厚切り豚肉を丼にドーンと載せて
ワサビ醤油とバターで頂くその美味さは評判で
昼時にもなれば近所の会社で働く男達がよだれをダラダラと垂らし
ペコペコの胃袋を満たしに来る様子はまるでゾンビのようだというのも納得。


と言いたいところですが、実際はちょっと違った・・・。


ドンブリの主役は具だと誤解されがちだけど、実は飯です。
肉汁だのタレだのが染みこんだ飯をガツガツと掻き込んでこそのドンブリなのに
夢にまで見たローストバスターは具と飯が独立してしまってるんですね。

肉＋飯＋バター＋ワサビの夢のコラボが味わえるはずなのに、
各々がバラバラなので、肉と飯とバターとワサビを食べてる感じ。

でも、ボリュームあるし、肉自体はおいしいし、最後の方になってやっと
肉汁とバターと醤油と油が交じり合う中にワサビの爽やかなアクセントが
溶けるのが垣間見られてよかった。


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宮城を後にしたら、r59で国士峠、湯ヶ島温泉、持越と峠越えをして
西伊豆スカイライン方面へ向かいます。

r59は山間にワサビ田とか棚田が広がるのどかな風景と
森を走る狭いクネクネが楽しいので、伊豆の中では特にお気に入りの道です。
クルマだと狭いので少し疲れるかもだけど。




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西伊豆スカイラインの風見峠に合流。
いつもこの後は仁科峠を経由して西伊豆へ下りてしまうので
何気に西伊豆スカイラインはちゃんと走ったことがなかったり。




そんなわけでほぼ初体験の西伊豆スカイラインは
背の低い草木が生い茂ったぽっちん山みたいのがかわいらしい
ちょいと高知県の瓶ヶ森林道を思わせるような快走路でした。
序盤、レコード溝がいっぱいなのが怖かったけど。




瓶ヶ森林道かと思ったら今度は阿蘇のUFOラインのそっくりさん？





ぽっちん山の向こうに富士山の雄姿が大迫力で見えてあっと驚いたのだけど
停車位置を探したりカメラ出している間に雲と一体化してしまった。
目を凝らさないとわからんですね。




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西伊豆スカイラインを終えてr18に合流。
条件がよければ達磨山レストハウスから富士山が望めるはずなんだけど
すっかり雲に覆われてしまってだめでした。
かわらいに何故かライダーが好きなソフト部のソロ活動で米粉のソフトクリーム。




200kmほど走ったのでチェーンにオイルを注油。
距離乗るときはルブにするんだけど今日は忘れていたのです。




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達磨山から西伊豆の戸田海岸に下りる道は
自分の知っている中でも有数の「鬼下り」だと思う。
なんせ地図で見ても高低差に対する横方向の距離が極端に短い。
サンバーで登りたくないなあとか思いながら下りつつ。





ダジャレなのはわかるけど、全く意味ふ・・・。




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r18で戸田に下る途中で、r127にスイッチして伊豆長岡まで。
ここは初めて走るけど、走りやすいし、戸田から海岸を走るより
ずっと早いのでいいですね。

伊豆長岡から伊豆中央道、出来たばかりの伊豆縦貫道(無料ですよ)でR1に合流。
のはずが、間違えて、三島玉沢ICからr142に迷い込んでしまった。




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その後は普通に、R1、箱根新道、小田原厚木道路、圏央道を通って帰宅。
途中、近所の田んぼに夕日が映る様子に見とれてみたり。







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本日の走行距離　312km

8:30 相武台発
↓　R129
厚木
↓　小田原厚木道路
箱根湯元
↓　箱根新道、r75
大観山PA
↓　r75、箱根新道
箱根峠
↓　r20
熱海峠IC
↓　伊豆スカイライン
冷川IC
↓　r12
修善寺
↓　r12
12:20～13:15　宮城
↓　r59
湯ヶ島
↓　r59
風見峠
↓　西伊豆スカイライン
戸田峠
↓　r18
15:00～15:20　だるま山
↓　r18、r127、r17
伊豆長岡
↓　R414、伊豆中央道、伊豆縦貫道
三島塚原IC
↓　r142、R1
箱根峠
↓　箱根新道
箱根湯本
↓　小田原厚木道路
厚木
↓　圏央道
県央厚木IC
↓
19:00　相武台着

スマホでGPSログ取ったけど、そのまま公開すると家がバレちゃうことに気がつき・・・。
ただの絵です。