Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
私の男
私はミーハーなので、早速原作本を手にとってみたのでした。
というわけで今日のお題はモスクワ映画祭グランプリ受賞だったり、お気に入りのお目め大きい女優の二階堂ふみちゃんだったりで話題の、桜庭一樹センセイの直木賞受賞作品「私の男」。
映画のサイトはコチラ
写真は本当に記事と全く関係なくて。
今年の8耐で途中までは目立たないポジションに甘んじながらも、着実な周回を続けてなんだかんだで見事に2連覇した HARC の高橋巧選手。
撮り忘れていたかと思ったら辛うじて微妙なのが1枚だけありました。
少しはタイトルに合った写真が良かったのですけど手持ちがなく。
新たに撮るだけの意欲も能力もなくですね・・・。
耐久レースならではのナイトショットもあまり捗らず。
というわけで今日のお題はモスクワ映画祭グランプリ受賞だったり、お気に入りのお目め大きい女優の二階堂ふみちゃんだったりで話題の、桜庭一樹センセイの直木賞受賞作品「私の男」。
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写真は本当に記事と全く関係なくて。
今年の8耐で途中までは目立たないポジションに甘んじながらも、着実な周回を続けてなんだかんだで見事に2連覇した HARC の高橋巧選手。
撮り忘れていたかと思ったら辛うじて微妙なのが1枚だけありました。
少しはタイトルに合った写真が良かったのですけど手持ちがなく。
新たに撮るだけの意欲も能力もなくですね・・・。
耐久レースならではのナイトショットもあまり捗らず。
◆◆◆◆◆
と本題に入る前に脱線したので本題。
話のあらすじを話すのは苦手だし作品の良さとは必ずしも関係がないから、あまり意味がない気もするけど備忘の意味もあって噛み砕いてざっくりと話します。
主人公の「わたし」こと腐野花は、北海道の離島の生まれですが、十歳の頃に震災で孤児となっしまったため、当時まだ25歳だった叔父の腐野淳悟が養父となり、男手一つで育ててくれました。
淳悟が無理をしてでも私を引き取ってくれたのは、実はわたしの本当の父親が淳悟だったからなのですが、にも関わらず、若い淳悟と幼かったわたしは親子の関係を超えて、男女の関係になってしまいます。
中学生の頃、当初から私たちのことをとても気にかけてくれていたおじいさんに、淳悟とわたしの関係を知られ咎められたために、わたしはおじいさんを殺してしまうのですが、幸い罪が暴かれることはなく、淳悟とわたしは体一つで東京へ逃げました。
東京でも淳悟はバイク便をしながらわたしを育ててくれ、わたしは学校に通うこともできましたし、ささやかに幸せに暮らしていました。
しかし、ある日、私のことを疑っていた刑事さんが北海道から訪ねてきたため、今度は淳悟が刑事さんを手にかけてしまいます。
今度もわたしたち二人の罪がばれる事はなく、数年が経ち、私は短大を卒業して就職し、淳悟は私が就職すると共に仕事をやめました。
そして、わたしは就職先の会社役員の息子と知り合い結婚しましたが、新婚旅行から帰ってくると、淳悟は暮らしていたアパートから姿を消してしまってました。
わたしは、北海道にいた頃の淳悟の恋人で、今は東京で暮らしている小町さんに電話しました。
小町さんは、淳悟は死んだことにでもしてくれと言って去っていったと、私に告げ笑いました。
おしまい。
◆◆◆◆◆
などと書いてみたものの、このあらすじにどんな意味があるでしょう?
生きていると、他人の考えている事とか行動のプロセスなんてものは、本当にひどくどうでもよく、大事なのは結果だけだとつくづく思うのですが、不思議な事にここでは逆転現象が生じてしまいます。
と同時に、自分の事を語り、聞いて欲しくてしかたがないわたしは、やっぱり他人の人生なんてどうでもよくて、わたしはわたしの人生と、わたしと血を分けたたった一人の肉親であるお父さんだけが全てなのです。
人はいつも何かから逃れたいと思っていて、独りになりたがっているのに、同時に寂しさや飢えから逃れようとして、狂おしいほどに艶かしく独善的に他人に依存してしまう。
閉鎖空間の二人だけの世界に、言葉に没頭したくなってしまうのだなあと思わされます。
あ、もしかして。
何かのときにもおもったけど、もしかすると、人っていうのは、喜びや楽しさじゃなくて、サビシサを共有できる相手を探しているのかなあと。
◆◆◆◆◆
なんか支離滅裂だけど最後に。
当初、映画を観たいなと思って、原作を先に読んでみたんだけど、読んだ後に映画の予告編を観たら、なんかイメージと違って、映画はあまり観たくなくなってしまった。
ビデオが出て、覚えていたら、観てみようかな・・・とか。
.
と本題に入る前に脱線したので本題。
話のあらすじを話すのは苦手だし作品の良さとは必ずしも関係がないから、あまり意味がない気もするけど備忘の意味もあって噛み砕いてざっくりと話します。
主人公の「わたし」こと腐野花は、北海道の離島の生まれですが、十歳の頃に震災で孤児となっしまったため、当時まだ25歳だった叔父の腐野淳悟が養父となり、男手一つで育ててくれました。
淳悟が無理をしてでも私を引き取ってくれたのは、実はわたしの本当の父親が淳悟だったからなのですが、にも関わらず、若い淳悟と幼かったわたしは親子の関係を超えて、男女の関係になってしまいます。
中学生の頃、当初から私たちのことをとても気にかけてくれていたおじいさんに、淳悟とわたしの関係を知られ咎められたために、わたしはおじいさんを殺してしまうのですが、幸い罪が暴かれることはなく、淳悟とわたしは体一つで東京へ逃げました。
東京でも淳悟はバイク便をしながらわたしを育ててくれ、わたしは学校に通うこともできましたし、ささやかに幸せに暮らしていました。
しかし、ある日、私のことを疑っていた刑事さんが北海道から訪ねてきたため、今度は淳悟が刑事さんを手にかけてしまいます。
今度もわたしたち二人の罪がばれる事はなく、数年が経ち、私は短大を卒業して就職し、淳悟は私が就職すると共に仕事をやめました。
そして、わたしは就職先の会社役員の息子と知り合い結婚しましたが、新婚旅行から帰ってくると、淳悟は暮らしていたアパートから姿を消してしまってました。
わたしは、北海道にいた頃の淳悟の恋人で、今は東京で暮らしている小町さんに電話しました。
小町さんは、淳悟は死んだことにでもしてくれと言って去っていったと、私に告げ笑いました。
おしまい。
◆◆◆◆◆
などと書いてみたものの、このあらすじにどんな意味があるでしょう?
生きていると、他人の考えている事とか行動のプロセスなんてものは、本当にひどくどうでもよく、大事なのは結果だけだとつくづく思うのですが、不思議な事にここでは逆転現象が生じてしまいます。
と同時に、自分の事を語り、聞いて欲しくてしかたがないわたしは、やっぱり他人の人生なんてどうでもよくて、わたしはわたしの人生と、わたしと血を分けたたった一人の肉親であるお父さんだけが全てなのです。
人はいつも何かから逃れたいと思っていて、独りになりたがっているのに、同時に寂しさや飢えから逃れようとして、狂おしいほどに艶かしく独善的に他人に依存してしまう。
閉鎖空間の二人だけの世界に、言葉に没頭したくなってしまうのだなあと思わされます。
あ、もしかして。
何かのときにもおもったけど、もしかすると、人っていうのは、喜びや楽しさじゃなくて、サビシサを共有できる相手を探しているのかなあと。
◆◆◆◆◆
なんか支離滅裂だけど最後に。
当初、映画を観たいなと思って、原作を先に読んでみたんだけど、読んだ後に映画の予告編を観たら、なんかイメージと違って、映画はあまり観たくなくなってしまった。
ビデオが出て、覚えていたら、観てみようかな・・・とか。
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私の男
2929
私見ですが、原作より面白い映画というのはほぼ無い気がします。
良くて原作と同等。
個人的に映画が原作に勝るのはゴッドファーザーだけだけど、それも翻訳のせいかもしれない。
小説が映画化された場合、その映画を観たいと思えば思うほど必ず原作を先に読むようにしています。
私見ですが、原作より面白い映画というのはほぼ無い気がします。
良くて原作と同等。
個人的に映画が原作に勝るのはゴッドファーザーだけだけど、それも翻訳のせいかもしれない。
小説が映画化された場合、その映画を観たいと思えば思うほど必ず原作を先に読むようにしています。
- trash
- 2014/08/06(Wed)21:55:35
- 編集
私の男
>trashさん
たしかに。
恐れ多くもあくまで私が知る狭い範囲だけで言い切ってしまうと、原作より映画が面白い映画というのは多くはない気がします。
その理論だと映画は総じてつまらないのかというと、そうではないのですが、映画はあくまで脚本家とか監督のフィルターを通して見た世界なので、自分との意見の相違が生じないはずがないですし、時間とか予算の制約もありますし。
特にココロの内面がメインの原作になると、どう演出をがんばっても、観客が元から持っている感情を喚起することしか出来ないですしね。
その点では字数を割いて説明する小説には敵いません。
私の中では湊かなえ原作で松たか子主演の「告白」は、映画が原作を超えたと思える作品かなあ。
2929
たしかに。
恐れ多くもあくまで私が知る狭い範囲だけで言い切ってしまうと、原作より映画が面白い映画というのは多くはない気がします。
その理論だと映画は総じてつまらないのかというと、そうではないのですが、映画はあくまで脚本家とか監督のフィルターを通して見た世界なので、自分との意見の相違が生じないはずがないですし、時間とか予算の制約もありますし。
特にココロの内面がメインの原作になると、どう演出をがんばっても、観客が元から持っている感情を喚起することしか出来ないですしね。
その点では字数を割いて説明する小説には敵いません。
私の中では湊かなえ原作で松たか子主演の「告白」は、映画が原作を超えたと思える作品かなあ。
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お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで
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