Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
本の雑記
そういえば夏からあんまり本を読んでなかった。
感想も書いてなかった。
忘れないうちにさらっとメモをば。
帝国ホテル 厨房物語 / 村上信夫
丕緒の鳥 / 小野不由美
民宿雪国 / 樋口武宏
南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬 / 樋口明雄
◆◆◆◆◆
帝国ホテル 厨房物語 / 村上信夫
パリの名門ホテルリッツで腕を磨き、帰国後は1958年から1996年までの長きに渡り帝国ホテルの料理長を務めた、戦後の日本フランス料理界の巨匠、村上信夫さん。
子供の頃に、家にあったフランス料理の本には、真っ白なコック服に身を包み、頭には長い帽子、ふとっちょでお髭を生やしていて、まるで絵本に出てくるようなコックさんの村上さんの姿があって、おいしそうな料理の数々に目を輝かせたものです。
いつか大人になったら帝国ホテルで村上さんの料理を食べたいなあなんて思ってましたけど、1996年に引退、2005年に他界されてしまい、その夢は叶わずにいます。
この本は日経新聞の「私の履歴書」コーナーに連載された村上さんの自伝。
私の履歴書は基本的に自慢話なんですけど、村上さんのお人柄と実績に裏打ちされ、数々のエピソードは嫌味に聞こえないどころか、楽しくてしかたがない。
が、しかし面白おかしいだけでなく、語られる仕事論は真剣そのもの。
ためになったなあと感じたのは「毎日30分でいいから仕事以外に勉強の時間を作れ」というものでした。
特に、外国語はマスターしようとおっしゃっていたと思います。
もうひとつは、上司としての振舞い方。
村上さんは先輩方のゲンコツ喰らいながら修行したそうですが、その反発もあってか、鉄建制裁は封印して、いかに部下を叱り誉めて成長させるかに腐心したのですね。
他にも組織を動かすためにどうしたかとか。
職場での人との接し方、特に私の場合、下の人との付き合い方が苦手なので、学ばされることも多かったなあと思いました。
と、さらっと書こうとしたら長くなりそうだから、このへんで。
◆◆◆◆◆
丕緒の鳥 / 小野不由美
待ちに待った「十二国記」シリーズの新刊です。
十二国記の世界を舞台にした短編集で、相変わらずのリアリティに迫る精緻な書きっぷりと、悲哀に満ちた、でもそこが愛らしいような人物が魅力的なのだけど、なんとなくココロに訴えかけられるところが少なく。
文章は美しく、決してつまらない作品ではないんだけど、シリーズだから、とりあえず読んでおいたぞー的な感が抜け切らずでした。うーん。
◆◆◆◆◆
民宿雪国 / 樋口武宏
巷で人気の樋口先生に初挑戦。
「国民的画家であり寂れた民宿の主でもある丹生雄武朗の生涯に迫る」というあらすじなんですけど、読み始めてみたら、突然、クエンティン・タランティーノばりのドッキリ血みどろバトル始まっちゃうし、のっけからもう頭の中が大混乱!
と、思ったら、道徳の教科書ばりのくっさい愛と感動の説教話がはじまってみたり。
何度、背表紙のあらすじを見直したことか・・・。
後半に入り、ようやく筋が呑めて来る。
それでもまだまだ筆者の手の内で踊らされているんですけど。
悪戯好きの筆者に見事に騙されて、種明かしで、なんだ~、ああ面白かった!
というような楽しい読後感もあり、シリアスな面もあり。
エンターテイメントしているなあって、ちょっと、大好きな古川日出男的な面白さも感じました。
これは面白いよ。
◆◆◆◆◆
南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬 / 樋口明雄
たまたま、樋口先生違いですが。
南アルプスの山岳救助隊と救助犬の活躍に迫った物語。
K-9は犬(Canine)の語呂合わせから米国で警察犬のことを指すようになった言葉ですね。
犬大好きな身としては、自分のバイクがGSX-R750 K9なので、ちょっと嬉しかったりもします。
お話の方は、もう少し、山の厳しさとか素晴らしさに迫る内容でも良かったと思うのに、特に後半は安っぽいドラマ仕立てになってしまい残念と思いもしましたが、読みやすく、何よりも救助犬の活躍が嬉しくて一気読み。
そういう意味では、ポイントがうまく絞られていたのか(苦笑)
犬いいなあ、また飼いたいなあ。
感想も書いてなかった。
忘れないうちにさらっとメモをば。
帝国ホテル 厨房物語 / 村上信夫
丕緒の鳥 / 小野不由美
民宿雪国 / 樋口武宏
南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬 / 樋口明雄
◆◆◆◆◆
帝国ホテル 厨房物語 / 村上信夫
パリの名門ホテルリッツで腕を磨き、帰国後は1958年から1996年までの長きに渡り帝国ホテルの料理長を務めた、戦後の日本フランス料理界の巨匠、村上信夫さん。
子供の頃に、家にあったフランス料理の本には、真っ白なコック服に身を包み、頭には長い帽子、ふとっちょでお髭を生やしていて、まるで絵本に出てくるようなコックさんの村上さんの姿があって、おいしそうな料理の数々に目を輝かせたものです。
いつか大人になったら帝国ホテルで村上さんの料理を食べたいなあなんて思ってましたけど、1996年に引退、2005年に他界されてしまい、その夢は叶わずにいます。
この本は日経新聞の「私の履歴書」コーナーに連載された村上さんの自伝。
私の履歴書は基本的に自慢話なんですけど、村上さんのお人柄と実績に裏打ちされ、数々のエピソードは嫌味に聞こえないどころか、楽しくてしかたがない。
が、しかし面白おかしいだけでなく、語られる仕事論は真剣そのもの。
ためになったなあと感じたのは「毎日30分でいいから仕事以外に勉強の時間を作れ」というものでした。
特に、外国語はマスターしようとおっしゃっていたと思います。
もうひとつは、上司としての振舞い方。
村上さんは先輩方のゲンコツ喰らいながら修行したそうですが、その反発もあってか、鉄建制裁は封印して、いかに部下を叱り誉めて成長させるかに腐心したのですね。
他にも組織を動かすためにどうしたかとか。
職場での人との接し方、特に私の場合、下の人との付き合い方が苦手なので、学ばされることも多かったなあと思いました。
と、さらっと書こうとしたら長くなりそうだから、このへんで。
◆◆◆◆◆
丕緒の鳥 / 小野不由美
待ちに待った「十二国記」シリーズの新刊です。
十二国記の世界を舞台にした短編集で、相変わらずのリアリティに迫る精緻な書きっぷりと、悲哀に満ちた、でもそこが愛らしいような人物が魅力的なのだけど、なんとなくココロに訴えかけられるところが少なく。
文章は美しく、決してつまらない作品ではないんだけど、シリーズだから、とりあえず読んでおいたぞー的な感が抜け切らずでした。うーん。
◆◆◆◆◆
民宿雪国 / 樋口武宏
巷で人気の樋口先生に初挑戦。
「国民的画家であり寂れた民宿の主でもある丹生雄武朗の生涯に迫る」というあらすじなんですけど、読み始めてみたら、突然、クエンティン・タランティーノばりのドッキリ血みどろバトル始まっちゃうし、のっけからもう頭の中が大混乱!
と、思ったら、道徳の教科書ばりのくっさい愛と感動の説教話がはじまってみたり。
何度、背表紙のあらすじを見直したことか・・・。
後半に入り、ようやく筋が呑めて来る。
それでもまだまだ筆者の手の内で踊らされているんですけど。
悪戯好きの筆者に見事に騙されて、種明かしで、なんだ~、ああ面白かった!
というような楽しい読後感もあり、シリアスな面もあり。
エンターテイメントしているなあって、ちょっと、大好きな古川日出男的な面白さも感じました。
これは面白いよ。
◆◆◆◆◆
南アルプス山岳救助隊K-9 天空の犬 / 樋口明雄
たまたま、樋口先生違いですが。
南アルプスの山岳救助隊と救助犬の活躍に迫った物語。
K-9は犬(Canine)の語呂合わせから米国で警察犬のことを指すようになった言葉ですね。
犬大好きな身としては、自分のバイクがGSX-R750 K9なので、ちょっと嬉しかったりもします。
お話の方は、もう少し、山の厳しさとか素晴らしさに迫る内容でも良かったと思うのに、特に後半は安っぽいドラマ仕立てになってしまい残念と思いもしましたが、読みやすく、何よりも救助犬の活躍が嬉しくて一気読み。
そういう意味では、ポイントがうまく絞られていたのか(苦笑)
犬いいなあ、また飼いたいなあ。
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バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで
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