Middle Tempo Magic
人混みの中に埋もれ埋もれ
ぽぽんと3本
メモです。
血と骨
未来世紀ブラジル
グラントリノ
◆◆◆◆◆
「血と骨」
第11回山本周五郎賞を受賞した梁石日の自伝的小説『血と骨』を
『刑務所の中』の崔洋一監督が映画化した怒濤の人間ドラマ。
舞台は第二次大戦後の大阪。
在日朝鮮人である筆者の父がモデルだそうだが
その父は蒲鉾工場経営で得た金を元手に金貸しを始めてがっぽがっぽと悪どく稼ぎ
家には一銭も入れず女房子供親戚まで目に付くものは殴る壊すの暴力三昧だわ
女を囲って隣に住まわすわ、女を見かけたら孕ますわと、もうもう鬼畜。
観た感想は、とにかく怖い。
血と骨というタイトルも生々しくおぞましいイメージがあるけど
主演のたけしを始め俳優人のハラワタの底から悲鳴が聞こえそうな演技は
鬼気迫るとしか言いようがありません。
ストーリー的には、そんな父の生き様と家族の様子を描く、というだけなんだけど
父自身は自分の心情を一切告白しないので、真相は家族視点から想像するしかない。
ただの鬼畜かと思いきや、病で不自由となった妾の体を洗う姿やら
なんだかんだでどこか己の血を引くものどもに執着しているようにも見えるとことか
複雑で私のようなヒヨッコには理解不能な部分がとても多いです。
製作サイドが何を伝えたかったかはおいといて
とりあえず自分はこんな世界では生きて行けないと思った。
戦後の日本社会、こと朝鮮人社会が本当にこんな感じだったのか
実話を元にしたフィクションゆえの誇張なのか真相は不明だけど
今のお行儀の良い、悪く言うとひ弱な日本からは想像が付かないほど
無秩序で暴力的、生きることに必死過ぎる。
観ていると、精神的虚弱体質な自分が何故か悪者に思えてきてしまい
もう死んでしまおうかとかそんな気持ちになってしまう、鬱映画でした。
面白いんだけど、強すぎる気に当てられるというか。
◆◆◆◆◆
「未来世紀ブラジル」
未来の行過ぎた管理社会を風刺し、時代を先取りした画期的SFってことで
カルトな人気を博すこの作品も気になっていたので観てみたんだけど
陽気な音楽と皮肉の利いたブラックコメディーって言う感じの雰囲気なのに
終了1分前でとてつもなく後味の悪い気分にさせられる確信犯的
とんでもない鬱エンド映画。
30年前に描かれた未来社会とか先駆者っぷりは興味深い思ったのだけど
個人的には、あまり面白くなかったというか、話がわりにくいというか
テーマは好きだけどなんかコレジャナイ感が・・・。
[Youtube] 未来世紀ブラジル オリジナル予告編
◆◆◆◆◆
「グラントリノ」
言わずと知れたクリント・イーストウッド監督&主演の人気作ですね。
シリアスなドラマは家で一人で観ていると疲れてしまうので、と思い
手を出していなかったのですけど、いざ観てみたら
集中して最後まで一気に駆け抜けた感じだったけど、やはり疲れてしまった。
どういうわけかこれも激しく鬱エンドだったのだ・・・。
アメリカの片田舎に暮らす堅物な癇癪ジジイの孤独な老後に
ひょんなことから関わり合うようになった隣人の東南アジア人達が
もたらした暖かい日常、そして悲劇。
面倒を嫌い上辺だけの付き合いしかしなくなった息子や孫達と違い
親身になって本音で接してくれる異国人が、真の心の安らぎを与えてくれる
という筋書きはよくあるっちゃありそうなんだけど、個人的に苦手なテーマなので
胸にズキズキ来るものがある。
というのも、私も面倒なのが大嫌いなので人と深く関わるのがめちゃ苦手だ。
でも深く関わりあって構って欲しいとも、どこかで望んでる厨二病的な矛盾・・・。
いい映画だーと思ってたら、名演だけにエグイ終盤は観ていてつらい。
特にレイプされちゃう女の子が本当にかわいそう。
どこかしら予想の付いたラストはあくまでフィクションの
「作品」としては、あの終わらせ方しかないと思うんだけど
リアルな人間の生き方としては、決して賛同出来ないと思ってしまう。
まるで将棋の名手のように鮮やかで、さすがアメリカ人の作った感動仕立て・・・
という気分にさせられてしまった。
[Youtube] グラントリノ
血と骨
未来世紀ブラジル
グラントリノ
◆◆◆◆◆
「血と骨」
第11回山本周五郎賞を受賞した梁石日の自伝的小説『血と骨』を
『刑務所の中』の崔洋一監督が映画化した怒濤の人間ドラマ。
舞台は第二次大戦後の大阪。
在日朝鮮人である筆者の父がモデルだそうだが
その父は蒲鉾工場経営で得た金を元手に金貸しを始めてがっぽがっぽと悪どく稼ぎ
家には一銭も入れず女房子供親戚まで目に付くものは殴る壊すの暴力三昧だわ
女を囲って隣に住まわすわ、女を見かけたら孕ますわと、もうもう鬼畜。
観た感想は、とにかく怖い。
血と骨というタイトルも生々しくおぞましいイメージがあるけど
主演のたけしを始め俳優人のハラワタの底から悲鳴が聞こえそうな演技は
鬼気迫るとしか言いようがありません。
ストーリー的には、そんな父の生き様と家族の様子を描く、というだけなんだけど
父自身は自分の心情を一切告白しないので、真相は家族視点から想像するしかない。
ただの鬼畜かと思いきや、病で不自由となった妾の体を洗う姿やら
なんだかんだでどこか己の血を引くものどもに執着しているようにも見えるとことか
複雑で私のようなヒヨッコには理解不能な部分がとても多いです。
製作サイドが何を伝えたかったかはおいといて
とりあえず自分はこんな世界では生きて行けないと思った。
戦後の日本社会、こと朝鮮人社会が本当にこんな感じだったのか
実話を元にしたフィクションゆえの誇張なのか真相は不明だけど
今のお行儀の良い、悪く言うとひ弱な日本からは想像が付かないほど
無秩序で暴力的、生きることに必死過ぎる。
観ていると、精神的虚弱体質な自分が何故か悪者に思えてきてしまい
もう死んでしまおうかとかそんな気持ちになってしまう、鬱映画でした。
面白いんだけど、強すぎる気に当てられるというか。
◆◆◆◆◆
「未来世紀ブラジル」
未来の行過ぎた管理社会を風刺し、時代を先取りした画期的SFってことで
カルトな人気を博すこの作品も気になっていたので観てみたんだけど
陽気な音楽と皮肉の利いたブラックコメディーって言う感じの雰囲気なのに
終了1分前でとてつもなく後味の悪い気分にさせられる確信犯的
とんでもない鬱エンド映画。
30年前に描かれた未来社会とか先駆者っぷりは興味深い思ったのだけど
個人的には、あまり面白くなかったというか、話がわりにくいというか
テーマは好きだけどなんかコレジャナイ感が・・・。
[Youtube] 未来世紀ブラジル オリジナル予告編
◆◆◆◆◆
「グラントリノ」
言わずと知れたクリント・イーストウッド監督&主演の人気作ですね。
シリアスなドラマは家で一人で観ていると疲れてしまうので、と思い
手を出していなかったのですけど、いざ観てみたら
集中して最後まで一気に駆け抜けた感じだったけど、やはり疲れてしまった。
どういうわけかこれも激しく鬱エンドだったのだ・・・。
アメリカの片田舎に暮らす堅物な癇癪ジジイの孤独な老後に
ひょんなことから関わり合うようになった隣人の東南アジア人達が
もたらした暖かい日常、そして悲劇。
面倒を嫌い上辺だけの付き合いしかしなくなった息子や孫達と違い
親身になって本音で接してくれる異国人が、真の心の安らぎを与えてくれる
という筋書きはよくあるっちゃありそうなんだけど、個人的に苦手なテーマなので
胸にズキズキ来るものがある。
というのも、私も面倒なのが大嫌いなので人と深く関わるのがめちゃ苦手だ。
でも深く関わりあって構って欲しいとも、どこかで望んでる厨二病的な矛盾・・・。
いい映画だーと思ってたら、名演だけにエグイ終盤は観ていてつらい。
特にレイプされちゃう女の子が本当にかわいそう。
どこかしら予想の付いたラストはあくまでフィクションの
「作品」としては、あの終わらせ方しかないと思うんだけど
リアルな人間の生き方としては、決して賛同出来ないと思ってしまう。
まるで将棋の名手のように鮮やかで、さすがアメリカ人の作った感動仕立て・・・
という気分にさせられてしまった。
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バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで
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