忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

梟の城

ここんとこ忙しゅうて忙しゅうて、ちっともブログを書いていません。

というか、ちょいと昔であれば、終電帰りの毎日でも書いていたのに。
単に、年を取って肉体的に元気がなくなったのか、
何か面白いことを見つけようという意欲がなくなって
精神的に元気がないのかなあとか。

というわけでゴールデンウィーク頃の話だけど
司馬遼太郎センセイの人気作「梟の城」を読みました。
このままではお蔵入りしてしまいそうなので軽くメモです。



伊賀と言えば忍者の代名詞であのハットリ君も伊賀の出身。
忍者界じゃ向かうところ敵無しのエリートというイメージですが
実は織田信長によって一族ミナゴロシの目にあったそうな。

辛うじて生き延びた伊賀者、葛籠重蔵は、信長の後釜に収まり天下を統治する
豊臣秀吉暗殺の命を受け、それを生きがいとして命を燃やすわけですが
一方、相弟子の風間五平は、伊賀を裏切り豊臣勢に仕官します。

そんなわけで、かつて伊賀忍者界の双璧をなした二人が、
ばちばちと京を舞台に戦いの火花を散らす、一大NINJAアクション巨編!

なのかというと、全然違ってました。

敵同士ながらも、不思議な強い精神的結びつきを意識し続ける
対照的な生き方を選んだ男達の、静かで熱い・・・
なんというか、意地と生き様、矜持のぶつけ合いのような
命と魂のやり取りが繰り広げられます。

それが、まるでロバート・デニーロとアル・パチーノがゴッドファーザー以来の
奇跡の競演を成し遂げたハードボイルドアクション「ヒート」のように渋い。

一方で、重蔵とくの一の小萩は、敵同士ながらも恋に落ちますが
普段命のやり取りをしつつ、欺きつつの苦悩に満ちた二人の逢瀬が
これまたなんともエロイのです。

と、人間群像劇的な感じの小説で楽しめるのですが
いちおうストーリーの骨子である秀吉暗殺の件はどうなったのか。
というと、これがなんとまあ。

盗賊を働いたり悪い噂を流して世の中を荒れさせ秀吉の評判を落とそうとするのに
何年もかかってみたり、聚楽第に忍び込んだかと思えば、
お話しするだけで殺さずに出てきたり。

忍者、いいかげん仕事しろ!

と言いたくなってしまう気もしないでもなかったり。
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
(スパム対策のためキーワード "2929" を入れてください)
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

梟の城

いや~でも諸悪の根源と思っていた人物が、ただのヨレヨレの爺だったら・・・
その行為に、すっごく共感しちゃったり・・・

あっ、すみません。ついコメントしてしまいましたが、初めましてでして。
GSX-R750の検索で発見して、しばらく前からROMさせて頂いております。
これからも、更新をのんびりお待ちしておりますデス。
  • パグ太
  • URL
  • 2014/07/04(Fri)19:39:45
  • 編集

梟の城

パグ太さん

書き込みありがとうございます。
レス遅くなりもうしわけありません(>_<)

梟の城をお読みなのですね!
実際のところの秀吉はどんなだったのかわかりませんが
どっちかというと池波正太郎の・・・あれ、なんだったかな?
槍の勘兵衛の話に出てきた、小さなジジイなのに凄いオーラだった
という姿に期待していたので、肩透かしな印象でした(^-^;
これはこれで人間味あっていいのかな・・・。

元気にR750乗ってきましょう♪
亀のおっさんライダーですが、ご参考になれば幸いです。
  • たまご
  • 2014/07/07(Mon)10:56:46
  • 編集

ブログ内検索

最新コメント

[02/24 たまご]
[01/31 かじか]
[01/05 たまご]
[12/31 まさくん]
[12/31 tkj]
[12/31 まほん]
[12/30 たまご]
[12/30 tkj]

バーコード

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
たまご
HP:
性別:
男性
職業:
SE@窓際系
趣味:
バイクとか本とかカメラとか
自己紹介:
バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで

Admin