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にんふぉま

かの鬱映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を生んだデンマークの鬼才、ラース・ファン・トリアー監督の最新作は、女性のセクシュアリティに挑んだ問題作でありながら、最高傑作との声も高いとかなんとかかんとかとかいうわけで、気になっていた映画「ニンフォマニアック」。
2部構成の1部目を先月観たのだけど、ブログに書いていないうちに、今月から2部目が始まってました。
(1部も11月上旬までやっているっぽい)

[Youtube] ニンフォマニアック 予告編


全部観終えていないので、どういう作品なのか、まだ全部はわからないけど。

アレのことを描いた大変アレなテーマなので、アレな作品なのかと思ったら、そんなにアレな内容ではなくて、実に喜劇で哲学的で、のめり込んでしまった、というか聞き入ったと言うべきか。
過激で扇情的な謳い文句は、あくまでコマーシャル的な都合なのかとかなあと。

本作は、色情狂の女性「ジョー」の回想という形で綴られているのだけど、語り口が本当に興味深いのです。
彼女の話の聞き手のおじいさんがまた面白い人で、ただのちょい変わり者だけかと思いきや、素数とかフィボナッチとかの数学への並々ならぬ知識とかバッハやらフライフィッシングやらへの深い造詣を持っていて、いちいち、あ、これは素数だ!とか驚いて喜んでしまうどこかの博士のようなとことか、こういうぶっ飛びアプローチとか遊び心好きだなあ。

あ、いきなり話が脱線しそうになったけど、さっき喜劇と言いました。
が、喜劇と悲劇は常に表裏一体なのは周知の事実。

セックスに欠かせない秘密の要素は「愛」。

そんな台詞が出てきますが、ジョーはひたすらセックスにのめりこむものの、あるのはただの性体験の総体というだけで、一人の人間としての男とココロが通い合うことはなく。
やたらと性に奔放なこの美人のおねいさんは、己のココロ、いや、人生から欠落したとあるものに気付かされてしまう。

が、一方、彼女と肌をあわせる男共といえば、私も男だからよくわかるけど、愛と性欲の区別が付かないバカばかりなわけですね。
あれー、じゃあ、ただただ性欲を満たしてきた主人公は別に何もおかしくないんじゃないかしらなんて疑問もわいてくる。
でも、いざ、ジョーが唯一愛する相手と肌を合わせることが出来たとき、そこで感じた虚無感の正体はなんだったのかしら・・・と。
そんな悲劇を、過激なテーマでありながらウィットいっぱいで描いた喜劇でした。
なので、特にいやらしい映画ではなかったです。

とか、わかった風なことを書きましたが、難しいことはよくわかりません。
でも、確かに、自身を持って言えることがあります。

この映画は面白い!
第二部早く観にいきたいなあ。


そんな映画の公式サイトは 【こちら】 です。

ついでに、超カッコイイ主題歌はジャーマンメタルの雄、ラムシュタインの 「Führe mich」
映画館の大音響で Fuckin' シビレます!

[Youtube] Rammstein - Führe mich
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バイク乗ったりうまいもん食ったり本読んだり写真撮ったり音楽聴いたり旅人に憧れれつつ人生迷子中だったり。
お問い合わせは wanito.kagekisuあっとgmail.com まで

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