Middle Tempo Magic

清水吉原は人気の富士山撮影すぽっつなので、ググると似たような写真がわんさか出てきます。
とはいえ、自分で足を運ぶと感動は一入。
人もいないし、聞こえるのは虫と鳥の囀りだけで、雲海に浮かぶ富士は純和風的な美しさだった。
次は冠雪した富士山が撮りたいなあ。

ちなみに吉原までのr57は、新清水IC側からは工事中で来年の5月末まで車両通行止め。
なのですが・・・清水IC側まで回っている時間なんてあるわけもなく、明け方で工事もやっていないので、歩道を、その、ごにょごにょさせて頂きました・・・(汗)

r57は、ちょっとすごいです。
ツーリングマップルではわかりませんが、特に新清水側は若干険道の香り。
さっきまで、アタマのてっぺんにあった「日の出に間に合わない！」とかいう思いもどこかへ追いやられ、とにかく薄暗い中で目を凝らし、全身全霊で全て路面の苔に意識を傾ける必要がある。

日の出から僅かに過ぎた5時半に到着し、撮影開始。
すっかり明るくなって、退却しようと思ったらBMWのM3に乗ったスーツのおじさんがやってきた。
バイクを見て「これ、何cc？」とか言い出すので、ナンシーかよ、面倒くせえ！ と最初は煩わしく思ったのだけど
話してみると、2st峠小僧全盛期にバイクで椿ラインに通い、そのうち免許取り消しに。
今は、走り屋のあんちゃん相手にカスタム車両の製作をするクルマ屋を営みつつ
自身もたまにFSWに愛車をコロガシに行き、バイクはモンキーを弄っているという
いい歳こいて典型的な走り屋脳のお馬鹿なおっちゃん。
でも、そういうのも嫌いじゃないぜ・・・！(笑)
しかも、カメラ小僧でもあって、この日は用事で近くまで来たので写真を取りに来たらしい。

おっちゃんとのトークを終えて、r57で清水IC方面へ南下。
こっち側も、タイトなコーナーが続く山道を、建設中の新東名のICが大蛇のようにフクザツに絡み合う。
幾度も新東名を上から覗いたり腹下を潜ったりしながら、徐々に下界へ。





清水港に着いたのはまだ8時半過ぎでした(笑)
魚河岸市場は10時オープンなので、流石に待ってられない。
市場の前に1軒だけ、鮪丼屋さんが営業していたので、トロと赤味の2色丼を。
格安なのは嬉しいのだけど、食べてから気が付いた。
私、実は鮪ってちょっと苦手なんですよね・・・。
でも、味は悪くないと思います。





清水港を後にして、今度は由比の旧東海道沿いにある名所、薩埵(さった)峠へ。
この峠は懐かしさの残る由比の集落を潜り抜け、みかん畑のクネクネな急坂を延々と登り続けたところにある。
見ての通り、見事な富士山と駿河湾を臨む絶景。
この姿は、東名高速と国道1号線があることを除けば、葛飾北斎も描いた当時と変わらぬ姿なんだとか。
それにしても暑い！





由比といえば桜海老。
桜海老会館には10時半に着いたけど、食堂が11時からだったので軒下で涼みながらオープンを待つ。
さっき、鮪を食べたばかりじゃないのかという話だけど、さっきのは朝ごはん。
これは昼食である。





桜海老のかき揚げに舌鼓を打った後は、天気も良いのでっていうか良すぎるので、絶景を求めて富士山新五合目を目指します。
が、途中の勘助坂で、またまた絶景に出会ってしまう。
茶畑、富士山、新東名の、ザ静岡揃い踏みである。
しかし、ここも暑すぎます。
本当に熱射病で死ぬんじゃないのかと思いながら撮影を敢行。








富士山新五合目(富士宮側ね)は、途中からクソ遅っそいファミリーカーに捕まりウンザリしながら登れば、駐車場のかなり手前から大渋滞。
渋滞をすり抜けて、なんとかバイクが停められる場所を探せた、という大人気っぷりでした。

ちょいマクロ。
火成岩がゴロゴロした山肌がカッコイイ！




今まで何度か新五合目に来たことがありますが、頂上まで見えたのは初めて。
なんだか面白い色になっているんですねえ。




望遠レンズをぐーんと伸ばしてみれば、山頂の測候所も見えました！




眼下には雲海！




遥か彼方の下界のが眼前に迫るという不思議パノラマ。




雲が晴れました。




と思えば、あっと言う間にラピュタは竜の目状態。




いつか山頂を目指してみたいのだが、出来れば平日がいいので、今年は無理かな・・・。




本日の走行距離　354.3km