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映画 「ゼロ・ダーク・サーティー」 を観た。

【Youtube ゼロ・ダーク・サーティ 本予告】


本作品は、かの過激派イスラム系テロ組織「アルカイダ」の主導者
ウサマ・ビン・ラディン殺害までの過程を描いたお話。

で、とにかく恐ろしい。

ただただ淡々と、一糸の隙もなく笑いの余地も与えず
捜査達が心を殺し、鬼となって執念の追跡を続ける様子が描かれるのですが
ドキュメンタリーではないとはいえ、これが事実に基づいた話であり
命があまりにも無造作に奪われていく「現実」は、その軽々しさとは相反して
スクリーン越しに見てもあまりに重たく、非情だ。

追う側も人間なので、テロリストを見つけては拷問し
自らも銃弾に身をさらしながら見えない敵を追い続ける生活で
身も心も疲弊していく姿に、観ている自分の心の堤防も決壊しそうになっていく。

あまりのタイトロープっぷりに息が詰まってしまい
劇場内は大して暖房も効いていなかったというのに
気が付いたら心拍数はあがり汗だくになってました。

内容が内容だけに、政治的、人道的、宗教的、民族的・・・
もろもろの見方があって各々の立場で意見は紛糾するのかもしれないけど
幸か不幸か平和ボケして八百万の神に囲まれて暮らすイチ日本人的には
イデオロギー云々の気持ち悪いメッセージ的なものは感じられませんでした。

当然、テロ組織を一方的に絶対的な悪として描いてはいますけど
そこに一般的な立場として、異論はないですし。

勝手に解釈してしまうと、作った側も善だの悪だのヒロイズムだのといった
メッセージ性は意図的に排除しているのかなあ、と。
どう思うかは受け手に委ねてるのでしょうかね。

「アメリカから見た」というエクスキューズはあるにせよ、リアリティを追求し、
単機能的でソリッドに事実を伝えてようとしているのには好感が持てました。

先日読んだ司馬遼太郎の「燃えよ剣」で土方歳三が沖田総司に、
「日本刀は人を殺すという目的の為だけに存在し、その機能を究極に極めていて
攘夷だなんだといった余計な感情がないところが美しい」
といった内容の話をしていたのだけど、なんかそれを思い出しました。
が、その話はまた今度。
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