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ハング

今日のお題は大好きな誉田哲也センセイの最新作 「ハング」 。

読み始めて、おや、なんだ・・・? と思うわけですよ。


と、ここで、おや、この写真はなんだ?
と思ったアナタは正しくて、例によって、写真と小説は全く関係がありません。
ハング→ハングオン→RC45みたいな感じで、手持ちから発掘してきました。

さてさて。

本作は警視庁捜査一課(コロシなどの強行犯を扱うところ)の堀田班に密着。
帯には 「誉田史上最もハードな警察小説」 などというありがちな文句が踊っていて
「なーにが最もハードだ、くだらねえ」 なんて思って読み始めたら、
これがあまりにもハードさもかけらもなくてダラダラダラダラとした展開が続く。

若い刑事が仲間と女の子とビーチバレーをしたとかどうでもいいんだよ。
1/4ほど進んだところでようやく事件っぽい動きが出てきたんだけど
いかにも悪役っぽいフィクサーみたいな人たちがヒソヒソとやってる場面も描かれてるし
ああ、つまんない事件にみせかけて、実は大物が動いていたってパターンよね。
ありがち過ぎて、もう読むの面倒くせえなあ・・・。

と、ページをめくったら、足がすくんだ。

急転直下、物語はとんでもない方向に舵を切る。
登場人物達はもちろんのこと、私自身も全く予期していなかった。

薄暗いもやの向こうで、何かが、起きている。

そう気が付いたときには、底なし沼の中に、既に体半分ほど突っ込んでしまっていたのです。
「ハング」という表題の物語上の意味と、その言葉が暗喩する息つく間もない緊張感。
確かに、誉田史上最もハードな小説になっていましたよ。

ただ、ハードの方向性が予想とはだいぶ違っていて、本当に救いようがない。
決して読後感がいいとは言えない、気分がいい話ではなかったです。
「ミステリー」としておもしろいかというと、そうではないと思うし。

過激な暴力描写でガキっぽいとか評されがちなセンセイの作品ですけど
今回は残酷展開なものの、表面的な暴力描写は強調されてなくて
見えない恐怖に精神的に追い詰めていかれるところが、ポイントでしょうか。

現実はこんなにムチャなことは起こらないのかもしれないし
でも、勧善懲悪とか都合のいい展開なんてものは、もっと起こりようがなくて
実際のところ、もっとひどくて、毛も涙もなんもない
悲しい事実を突きつけられるのが世の中なのかも。

ところで警視庁捜査一課といえば、私の大好きな竹内裕子が
私の嫌いな姫川玲子を演じてドラマや映画にもなった
大好きな作品「ストロベリーナイト」シリーズを思い出します。

誉田作品は、実は作品同士の世界が繋がってるそうですが
ストロベリーナイトやジウの面々は出てこないですよ、今回は。

が、本作品は、どう考えても知りきれトンボなので
今後、必ずに書かれるであろう続編の思わぬところで絡んでくるのか?
などなど、続きが気になります。

DSC06250.jpg
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ハング

新しい投稿のうちは、ハングUPになってしまう、きょうふのみそしる状態。w
  • tkj
  • 2013/04/17(Wed)19:05:26
  • 編集

Re:ハング

な、なに!
娼婦の味噌汁ですって?!(難聴)

はんぐあっぷしたtkjはこの先生きのこれるのか・・・?
  • たまご
  • 2013/04/17 22:02

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