Middle Tempo Magic

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スライダーなんて付けてもこけたらたいがいカウルぶっ壊れるし
衝撃が1点に集中して却ってフレームが痛むとか
公道では滑走距離が伸びて危ないとか色んな説がありまして。

スライダーがなければないでフレームにやさしいのかと言えば
実はそうでもない気がするし。

フレームの表面は塗装が少し剥がれる程度だけど削れてたし
エンジンマウンティングボルトも頭が消滅寸前だったし。

なので、付けるか付けないかは好みの問題で
吉と出るか、凶と出るかは運次第、というのが私の考えです。

で、そんな運次第の話なら余分な出費がなくて
見た目がかっこ悪くならない分、付けないほうがいいじゃないか
というのが今までの持論でしたが、なんとなくで宗旨替えしてしまった。


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Puig(プーチ)は、バイクとサッカー王国で
フラメンコとお昼寝の国、スペインのメーカーです。
なのでスライダー1つとっても色んなところが日本と違います。

まずパッケージ。

GP王国らしく、懐かしのリズラ・スズキ Moto GP の水色のマシーンに
バウティスタさんがライドする写真がでかでかと使われています。
(ちなみにバウはあまり好きじゃありません)




そして。




おわかりいただけただろうか。

セクシーな婦警さんコスプレのレースクーンのお姉さん達。
こんな格好を日本人がやるとただの珍鈍屋さんになってしまうけど
様になってるからすごいですね。
そして、それをパッケージに使う、このセンス・・・。

一方、この力の入ったパッケージとは裏腹に、
肝心の中身のほうは、びっくりするぐらいあっさりしています。

まず、取り付けの説明。




A4の紙一枚にいっぱい書いてあるようにも見えますが
西、英、仏の3ヶ国語なので、実質3～4行だけです。

読んでみると、エンジンマウンティングボルトを外して換装してね、程度。
取り付け向きはおろか、締め付けトルクすら書いてない。

それと裏面の部品の絵と部品番号の一覧表だけ。




まあ、バイクパーツの説明書なんてそんなもんではありますが
ストライカーのバックステップの上を行く塩対応です。

パーツ一式はこれです。
なんか、細かいことだけど、仮止めの仕方とか
タイラップでの止め方一つとっても場所によってバラバラ。

きつく右は締めてあるのに左は仮止めとか、
なくならないようにワッシャーやボルトを留めてあるんだけど
片方は意味の無いところにタイラップが付いていたり・・・。




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どういう向きにつけるのかも説明書には書いていないけど
あれこれ試してみたところ、右側はこうなるらしい。




左はこの通り。





左側はこのようにボルトの頭が少しフレーム内に入っているので




スライダーのステーも出っ張っています。





エンジンマウンティングボルトを外して。





ノーマルのマウンティングボルトと同じ55Nで締めました。







左側も外して。




取り付けます。







左は少しラジエターのホースに接触しますね。
ホースが折れ曲がったりではないけど少し触ります。





このままでは格好悪いのでフタをします。







仕上げに、ゴムで出来たロゴ入りのシールを貼ります。
ちなみに、この後、タイヤ交換のために10kmほど走ったら
左右とも剥がれてなくなってしまいました・・・。
さすがラテンの国。




なお、スライダーはカウルの加工が必要な製品もありますが、これは不要でした。


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正面から見るとそうでもないんですが。




目立ちますね。
大好きな流麗なフォルムが台無しな感じ。







特にこの辺りから見るとでかいなあ。
つけた瞬間から外したくなてしまったんだけど・・・。




フレームスライダーはフレームクラッシャーだとか揶揄されてますが
たしかに、構造を見ると、衝撃がフレームにガツンといきますね。

あと、よく考えたら補修部品ってあるのかなあ。
そういう意味では高いけどアグラス製とかの方がよかったかしら？

っていうか、そもそも不要だったかなあ。
とにかくかっこ悪い・・・。