Middle Tempo Magic

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筆者は長年、これの前モデルにあたるTGCM-01を愛用してきた。
数百円の安物のミニ三脚の雲台にボルトとダブルナットを組み合わせただけで、後はユーザー自身が自分の車両に合わせてボルトに布ガムテープを巻き、ステムシャフトに差し込むという、大胆な製品だ。
その潔さは、コストカットの為にリアサスペンションを排し、驚きのリジットマウントとしたスズキのスクーター「チョイノリ」に通じるものがある。




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駄菓子菓子！

このTGCM-01、非常に安価でコンパクトではあったが、致命的な欠点があった。
時折、走行中にカメラの向きが変わってしまうのだ！

楽しみにしていたサーキット走行会。
帰宅後、ワクワクして動画を再生してみたら写っていたのは自分の手ばかり。
甲高いエンジンの咆哮だけがむなしく響き渡っていた・・・
なんて事があっては、取り返しが付かない。

パパ、予約頼んでたドラマ、どうして撮れてないの？ どうして？

というCMがあるが、パパは正直、ドラマなんてどうでもいい。
動画が取れてないとモチベーションが上がらない、モチベーションが上がらなければ、働くことも出来ない。
働かなければ、ビデオの予約もクソもないんだから、娘のドラマなんかよりも自己ベスト更新のほうが遥かに重要なんだぞ！

現象としては以下の3パターン。

①ステム穴に挿している部分の圧力が弱くて滑り、マウントが丸ごと回っちゃう
②ボールジョイントが首をかしげちゃう
③ネジロック剤を使っても徐々にボルトが緩んで雲台が回っちゃう

長年愛用してきたという割には、実はボロボロなのだ。


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さて、後継のTGCM-02では、ミニ三脚ではなく、普通の三脚用の雲台を採用。
ボルト径やボールジョイントが太くなり、ステムへの固定はウェルナット機構を採用することにより、通常の使用ではまず緩む心配がないと思われる。
価格は従来の数百円(忘れた)から、3000円程度に値上がりしているが、一般的な市販品と比べれば遥かに安価だ。

しかし、雲台が大型化された事により、ライディングの妨げになるのではないか？ と心配する諸兄もおられることだろう。
新旧雲台の大きさを比較してみたが、実は高さに関しては全く同じで、約48mm。

って、だんだん疲れてきた・・・。

TGCM-02の全体像。
雲台の下のボルトを締めこむと、ウェルナットが潰れて太くなり、ステム穴にギュウギュウになって固定されるという仕組み。
ウェルナットでなくて、楔形のパイプを使うという手もあるけど、ウェルナットが余っていたので。




構成パーツ、左から

①雲台(SLIKのSBH-60)
②ラバー付きのナット(先代の再利用)
③適当なバネ座金
④適当な座金
⑤ウェルナット(R750にあわせて外径15mmぐらい、内径はM6だがボルトより太ければどうでもよい)
⑥ウェルナットの耳をぶった切ったやつ
⑦ナット(1/4インチ) ×2
⑧ボルト(1/4インチ、ネジ長さ65mm)

カメラの三脚のネジ穴は1/4インチと規格が決まっているので、ホームセンターで探して来ましょう。
ナットは長さ調整用、つまりボルトが長すぎた。




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最初はこのようにしたのだけど、見ての通り、トップブリッジ上に飛び出た部分が長すぎて、伏せるとヘルメットがカメラに当たりそうになるうえに、前が見えない。
メーターも見えないし、そもそも見た目が格好悪い。
ほんの1センチちょっとの差なんだけど、この僅かな差が勝敗(何の？)を分けたようです。




さて、気になる撮影結果ですが、それはまた次回・・・。

っていうか、胡散臭い雑誌よりも、M:I風にすれば良かったかとか、どうせ途中で挫折するなら、最初から普通に書けば良かったんじゃないかとか、今、CMを見て思ったり。
トム・クルーズ大好き。

後日、バージョンアップしました。